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日印産連GP認定、評価基準を強化



 日本印刷産業連合会はGP資機材認定制度における洗浄剤等のケミカル製品の認定基準を改定した。今回の基準改定は「健康障害防止対策基本方針」に基づき、印刷業界における化学物質ばく露による健康障害に対する防止策をさらに推進するため、GP資機材認定製品について作業環境面からの評価基準を強化したものとなる。
 対象はケミカル製品である(1)洗浄剤(2)プレートクリーナー(3)含浸型洗浄布(4)エッチ液(5)製版薬品の5種類。改定基準に基づいて、全製品の再審査、再認定を行っている。
 基準改定の概要は次のとおり。
 有機溶剤中毒予防規則、PRTR法該当製品の基準強化とともにSDSに表記されているGHS分類、絵表示の内容を基準に追加した。認定にあたっては必須項目の拡大とスター数の制限を行っている。
 必須項目としては新たに「有機溶剤中毒予防規則の第1種・第2種に該当しないこと」、「GHS分類の発がん性区分が『1』でないこと」、「危険有害性を表す絵表示の『どくろ』に該当しないこと」を追加した。
 スター数の制限については「有機溶剤中毒予防規則の第3種に該当する場合」、「PRTR法の第1種ならびに第2種指定化学物質に該当する場合」、「GHS分類の発がん性区分が『2』である場合」、「危険有害性を表す絵表示の『健康有害性』に該当する場合」のいずれかに該当したものは、達成点数に関わらずスター数は2つ以下とする、厳しい内容となっている。
 また、平成26年9月13日開催の第33回グリーンプリンティング(GP)認定委員会において、改定基準に基づいた再申請製品および新規登録製品の認定を行い、今年度の登録認定製品は501製品、同制度に参加しているメーカーは34社となった。
 GP工場認定の評価においては、今回の基準改定によって取り消しがあった製品は、経過措置として平成27年9月30日までの期間は工場認定の評価対象とする。
 また、同様にスター数が減少した製品についても、減少前のスター数で評価する。
 <グリーンプリンティング(GP)資機材認定制度とは>
 GP認定制度のひとつであるGP資機材認定制度は、印刷会社が購入・使用する資機材を環境配慮基準に基づき認定する制度で、印刷産業界全体の環境配慮を目指し、平成22年9月にスタートした。
 現在、オフセット印刷工場で使用する洗浄剤(ローラー洗浄剤、ブランケット洗浄剤、水棒洗浄剤)、プレートクリーナー、含浸型洗浄布、エッチ液、現像機、プレート、製版薬品(現像液)、セッターおよびデジタル印刷機(ファクトリー型)の9種類の認定を行っている。
 制度参加メーカーは34社、今年度の認定登録製品は501製品に及んでいる。認定を受けた製品には環境配慮の度合いに応じたGPマークを表示するとともに、認定製品と環境配慮内容の一覧を日印産連のホームページに掲載している。
 【参加メーカー】
 (株)日研化学研究所、東京インキ(株)、光陽化学工業(株)、日本シーマ(株)、富士フイルム(株)、ASIAMIX(株)(ロハスプリント)、コダック合同会社、日本アグフア・ゲバルト(株)、コニカミノルタ(株)、東レ(株)、冨士薬品工業(株)、(株)此花、ウエノ(株)、(株)オフセットクリーン、マコト化学工業(株)、三菱製紙(株)、(株)SCREENグラフィックアンドプレシジョンソリューションズ、ハイデルベルグ・ジャパン(株)、(株)東洋化学商会、富士商興(株)、ニッカ(株)、日本ボールドウイン(株)、成東インキ製造(株)、DICグラフィックス(株)、(株)ヤマトヤ商会、(株)加貫ローラ製作所、東ソー(株)、(株)小森コーポレーション、リケンテクノス(株)、(株)テルサント、(株)ミヤコシ、日米礦油(株)、(株)ニチナン化学、富士ゼロックス(株)。
 【種類別登録製品数】
 洗浄剤182製品、プレートクリーナー24製品、含浸型洗浄布14製品、エッチ液151製品、現像機25製品、セッター26製品、プレート61製品、製版薬品9製品、デジタル印刷機(ファクトリー系)9製品。
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