2016年01月26日

「JET READER」の実働を見学

「JET LEADER」の実働を見学

日本フォーム印刷工業連合会技術委員会(福武正廣委員長)は12月4日、千葉県の(株)東京機械製作所かずさテクノセンター、DIC(株)の総合研究所・川村記念美術舘を巡る「施設見学会」を開催した。見学会には計41人の参加者が集まり、最新の技術動向について学んだ。
技術委員会では毎年、見学会を企画し、印刷関連のさまざま技術情報を伝えている。今回は新聞専用デジタル印刷機として、(株)ハワイ報知社をはじめ海外の新聞社で導入されている、「JET LEADER」シリーズを開発・製造している(株)東京機械製作所かずさテクノセンター。
印刷インキの製造から基礎素材である有機顔料や合成樹脂事業だけでなく、エレクトロニクス分野から生活分野まで多様な領域を手掛けているDIC(株)の総合研究所と、隣接されているDIC川村記念美術館を見学した。
かずさテクノセンターは70余年の歴史を有した玉川製造所(神奈川県川崎市)に代わる、東京機械製作所の新たな生産拠点として、千葉県木更津市のかずさアカデミアパーク内に建設、2011(平成23)年に本格稼働を開始した。
入口で記念撮影の後、センター内に移動し、東京機械製作所を代表して芝龍太郎社長があいさつした。
「近年は物が売れない経済情勢を迎えているが、私は人作りと組織作り、そして仕組み作りと風土作りに取り組んでいくことが鍵だと捉えている。創業142年を誇る東京機械製作所では、今までの文化や伝統を捨てるのではなく、いかに融合させるかが大事である。皆さんにもさまざまなご指摘をいただきながら、今日は共にビジネスモデルの構築を目指していきたい」
工場見学では機械の加工エリアや組み立てエリアを回るとともに、JANPS2015(新聞制作技術展)やIGAS2015で紹介されたデジタル印刷機「JET LEADER1500/2000」の実働を見学した。
新聞印刷のジョブではデジタル印刷機の特色を活かし、工場前で撮影した記念写真を紙面に入れ込んだだけでなく、参加者の名前・企業名をバリアブル印刷し、ランダムによる抽選くじの結果を合わせて印刷するというパーソナライズ性を披露した。
DIC総合研究所では所内を見学するに先駆けて、総合研究所センター長の中村氏が同社の概要について説明した。
DICは1908年創業。2008年に大日本インキ化学工業から社名を変更し、経営理念「The DIC WAY」の原則に基づき、グローバル企業として、「化学で彩りと快適を提案する」ことを目的に設定している。
現在は創業時のプリンティングインキだけでなく、液晶材料に使われるファインケミカル、建築など幅広い業種で使われる樹脂を提供するポリマ、DICの基礎技術を応用したアプリケーションマテリアルズといった、印刷インキの基礎素材である有機顔料と合成樹脂をベースにした、幅広い事業分野を展開するに至っている。
DICグループの研究施設は国内外16箇所にあるが、DIC総合研究所はR&D(研究開発)本部としての役目を果たしながら、基礎研究ならびに調査研究を中心に引き受けている。
今村彰志分散第二技術本部グループマネージャーによるインクジェットの仕組みおよび用途解説を受けたのち、研究所内を見学。原子や分子といったレベルまでミクロに見るNMR(核磁気共鳴)装置をはじめとした世界トップレベルの設備が披露され、質疑応答の時間では参加者からもさまざまな質問が飛び交った。

 

 

 

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