2016年01月02日

 「自分が何を知っているかではなく、誰が何を知っているかを把握していることが重要だ。糸口さえつかんでいれば、あとは手繰っていけばよい。もし当人が精通していなければ、わかりそうな人を紹介してくれる」。よくそう言われた。

 
 ▼「『情報の共有化』は大事ではない。『Who knows what』が重要だ」。経営学者の入山章栄氏もそう話していた。大切なことは、「全員が同じことを知っていることではなく、ほかのメンバーの誰が何を知っているのかを知っておくこと」で、「誰が何を知っているか」を共有している「トランザクティブ・メモリー」が重要なのだという。

 
 ▼「情報の共有化」というと、全員が同じ情報を知っていることと考えがちだが、100人が100人同じ情報を知ろうとするのは効率的ではない。それぞれが得意な分野を深め、その専門性を効果的に組み合わせて活用したほうが合理的だ。トランザクティブ・メモリーが組織のパフォーマンスを上げることは、多くの研究者の実験や統計分析によって実証ずみだという。

 
 ▼トランザクティブ・メモリーの高いグループは「フェイス・トゥ・フェイスの直接対話によるコミュニケーション」が頻繁に行われていたことがわかっている。呑み会、タバコ仲間など泥臭いフェイス・トゥ・フェイスの重要性に改めて光が当たる。膝を交え「見る・言う・聞く」申年にしてトランザクティブ・メモリーの向上に努めたい。

(風)

 
 

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