2015年11月18日

伊東屋の新しい店作りの背景を聴いた

伊東屋の新しい店作りの背景を聴いた

印刷同友会(泉直人幹事長)は11月12日、本店を建て替えて6月にグランドオープンした東京・銀座の伊東屋で「11月研修会」を開き、伊藤明伊東屋社長から「新しい店作りの背景」を聴いた。

12階建ての本店新店舗、10階のビジネスラウンジ「HandShake Lounge」、11階のFARMも見学した。

研修後、12階のカフェ「STYLO」で同社長を交えて懇親会を開き、働き方の変化、銀座の商店の抱える課題などについて情報を交換した。

 

伊東屋は1904年創業、111年の歴史を持つ老舗文房具店。「銀座にあること」「文房具を扱っていること」「お客様が時を過ごせる場所であること」の3つが伊東屋の大切な構成要素であるという。

 

見学した10階のビジネスラウンジは、大切な約束を交わす場所、大事な情報交換や伝達の場として素敵な環境を提供する贅沢なビジネス空間(1日40万円)である。家具はすべてスイスVitra(ヴィトラ)社製。上質な空間が快適性や生産性の向上に繋がると考え、時代にあわせたフレキシブルなオフィスを提案している。
11階のFARMは、土を使用しない水耕栽培で、安心な野菜を屋内で育成する。収穫した野菜は12階のカフェでサラダなどとして提供する。

 

研修会は泉幹事長の「印刷同友会の今年最後の研修会となった。1年間のご協力に改めて感謝する」とのことばで開会し、伊藤社長の講演に入った。同社長は、建て替えにあたっての想いを明かしながら、事業継承か資産継承かの見極めの重要性についても触れた。

 

伊藤社長

伊藤社長

伊藤社長によると、伊東屋のミッションは「クリエイティブな時をより美しく、心地よく」ということ。
伊東屋の使命は、「文化」を創り出す、その時に最高の結果が得られるように、最適な環境と道具を提供し続けることである。
最適な環境と美しい道具とによって、ものごとを考えたり、仕事や勉強に取り組む時間が、充実したひと時となれば、それがまた、新たなクリエイティビティのサイクルになる。
働いている時が、より美しい環境で、気持ちよく仕事ができるようにすることを目指す。
最近の変化で一番大きなことはステーショナリーからモバイルへの変化である。
働き方が変わってきている。事務所で一人ひとりの前にコンピュータがあるのは当たり前。個人はそれぞれスマートフォンを持っている。事務所だけが働く場所ではなくなっている。
新しい店は、モノを買うところではなく、時を過ごすところという位置づけである。
モノづくりを行っているわけではなく、商品を仕入れて売っているので、111年間、マーケットに合わせてきた。111年の革新と社内では言っている。
文房具屋であること、店頭小売をやっていること、銀座にあること、この3つが「伊東屋」である。
「新しいコトやモノの発見」「人との関係を大切にする」「ずっと使い続ける」といういちばん大切にしたい3つの価値観に共鳴してもらえる取引先の商品やサービスを扱い、共感してもらえる顧客と喜びを分かちあう。

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