2015年12月05日

 淀屋橋は、ちょうど80年前、1935(昭和10)年に竣工した。「南欧の中世期風」のデザインの橋で、いまでは重要文化財に指定されている。小社関西支社は袂にある。松村英二著『知ってはりまっか大阪』によると、もともとは豪商淀屋常安が徳川幕府の信任を得て中之島を開発、川の南にある屋敷から商取引現場の中之島まで自力で架けた橋だった。緒方洪庵の蘭学塾「適塾」も近い。

 

 ▼カントダキ(関東煮)は23(大正12)年、関東大震災のおり、おでんの救援炊き出しがあり、これが大阪に広まったことから関東煮となったらしい。豆腐やこんにゃくを焼き、味噌をつけたものが大阪ではおでんの源流とされる。これを煮込んだものがカントダキとなったようだ。大阪ではコロ(乾燥させたクジラの皮)やタコ、京都ではひろうす、東京ではちくわぶ、はんぺんがタネになる。

 

 ▼大阪でタヌキと言ったら油揚げの入った「きつねそば」だが、京都では片栗あんを油揚げの上からかけたうどんになる。そば台の場合はタヌキソバと呼ぶ。関東ではタヌキは、揚げ玉が入ったそば・うどんだ。松村氏は「大阪人は他所の『たぬき』に化かされる」と記す。

 

 ▼『知ってはりまっか大阪』は、大阪府印刷工業組合の創設60周年記念事業の一環として刊行された。生粋の大阪人で元大印工組常務理事・大阪市天王寺動物園協会理事長・松村善進堂社長の松村氏が大阪の歴史・文化を楽しく手ほどきしてくれる。

 

(歩)

 

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