2015年11月17日

今井会長

今井会長

日本オフセット輪転印刷協議会(オフ輪協、今井敏義会長)は10月23日、東京・文京区の東京ドームホテルで「創立35周年記念 会員交流会」を開催した。講演会では「欧米の印刷産業に何が起こっているのか」をテーマに、(株)小森コーポレーション、米国・クォード・テック・インクの2社から講師を招き、海外の状況を通じて日本の印刷産業の将来を展望した。214人の参加者が集まった。

 
35周年の節目を迎えたオフ輪協を代表して、今井会長は次のようにあいさつ。
「私がこの印刷業界に入った当時、商業印刷の分野においては、輪転機がほとんど入っておらず、活版印刷でカラーを刷っているような時代だった。その後数年が経って、オフセット印刷の分野でも輪転機が段々と入り、日本の印刷市場も拡大してきた。そのなかで、先輩たちが、当時の日本印刷新聞社の栗原社長を中心に『互いに輪転機を持っている会社同士、技術の研修や仕事の協力、共に一緒に手を携えてやっていこう』ということで、オフ輪協を設立した。われわれは厳しい時代を迎えているなかでも、なお一層の研鑚を重ねなければならない。会員・関連業界の皆さんと協力して、新たな時代を切り拓いていく会にしていきたい」

 
関連業者を代表して、吉田整氏(富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ(株)会長)が35年前を振り返りながら「オフ輪協は製造業の中心を担い、日本に貢献してきたと改めて感じている」と祝辞を送ったのち、講演会がスタート。

 

214人の参加者があつまった

214人の参加者があつまった

第一部は「欧米印刷業者の変貌と印刷物の意識変化」と題して、(株)小森コーポレーションの菅伸健営業一部部長が講演した。
小森コーポレーションのデータによると、単年度で日本のオフ輪納入台数がその他全世界の納入台数を超える状況が続いている。一方で、設備需要自体が減少するなか、デジタル印刷機は大きく伸張を続けており、菅氏は「ターゲット顧客が進んでいく方向を見極め、顧客にあったビジネスモデルに特化していくべきだ」と呼びかけた。

 
第二部は「米国印刷業の活動~クォード・グラフィックス(Quad/Graphics)は如何にして現在に至ったのか~」と題して、米国・クォード・テック・インク(QuadTech,Inc.)社長のカール・フリッツェン氏が講演した。
同氏は米国において雑誌・新聞発行部数の減少、専門書籍の需要増加などが起きていることを取り上げながら、20台のデジタル印刷機を導入しオンデマンド需要に応える、カートンとパッケージ分野への参入など、クォード・グラフィックス社の取り組みについて説明。「改革は常に継続し、素早く技術と新しいメディアとの結合をおこなうべきである」と伝えた。

 
続いて開かれた懇親会では、(株)ミヤコシの宮腰巖会長が「講演会で聞いたことを良く考え、実行に移すことが成長につながる」と激励するとともに、同氏の乾杯発声で懇親会が始まった。宴もたけなわのころ、小宮山貴史副会長の三本締めで閉会となった。

 

 

 

 

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