2015年11月21日

 京都国立博物館で開かれていた琳派誕生400年記念「琳派 京(みやこ)を彩る」が23日で最終日を迎える。3つの「風神雷神図屏風」――俵屋宗達筆の国宝(建仁寺)、尾形光琳筆の重要文化財(東京国立博物館、11月8日まで展示)、酒井抱一筆(出光美術館)が降臨した。

 

 ▼1615年、本阿弥光悦が徳川家康から洛北の鷹峯の地を拝領、光悦村を創設して400年となることを記念し、琳派誕生の地である京都で初めて開かれた本格的な琳派展だった。琳派の名作を一堂に集め、その都ぶりな美意識、琳派の系譜が紹介された。

 
 ▼京都市太秦の京都dddギャラリー(DNP文化振興財団)では「20世紀琳派田中一光」展が催された。「17世紀の宗達、18世紀の光琳、19世紀の抱一。そして20世紀の田中一光。田中が琳派的なのではなく、彼こそが琳派を体現する人物なのだ」と美術史家・山下裕二氏はいう。田中は、奈良に生まれ、学生時代の4年間を京都(京都市立美術専門学校/現・京都市立芸大)で過ごし、日本の伝統美、ことに生活の中の美を追い続けた琳派に触発された。

 

 ▼モリサワは、その琳派の祖、寛永の三筆の一人、光悦のかな「金銀泥下絵色紙帖」に2016年版のカレンダーで迫った。作品は宗達筆と伝わる下絵に光悦が「新古今和歌集」から選んだ和歌を染筆した色紙。アートディレクションは永井一正氏。デザインは同氏と及川仁氏。光悦の文字と宗達の絵が来年の四季を彩る。

(歩)

 
 

PAGE TOP