2015年11月09日

現場風景①

富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ(株)(FFGS)は、8月4日から6日にかけて、アメリカのシカゴ・テクノロジー・センターにおいて、最新のインクジェットソリューションを紹介する「インクジェット・テクノロジー・サミット」を開いた。
注目されたのはオフセット品質の枚葉型B2インクジェットデジタル印刷機「J Press 720S」(日本名・Jet Press 720S)と輪転タイプの「J Press 540W」(日本未発売)の実践的なデモンストレーション。

 
来場者のひとり、Preimer Graphics社(アリゾナ州フェニックス)のフランク・ウッズCEOは、「革新的な製品のデモを間近で見ることができた。これまで長年にわたって商業印刷に携わってきたが、『J Press』は非常に大きな可能性を感じる製品だ」と感想を述べた。
「枚葉タイプのインクジェットデジタル印刷機」という新たなジャンルを打ち立てた「J Press 720S」は、オフセット枚葉機と同様の「用紙搬送機構」や、幅広い印刷標準用紙に対応できる「プレコンディショナー塗布ユニット」に加え、数々の独自機構を採用している。
たとえば高生産性を保ちながら、つねに正確なバリアブル印刷を可能にする「バーコードシステム」、一貫した高品質を実現するために、全シートの絵柄を読み取りプリントヘッドノズルを自動調整する「インラインセンサー(ILS)」などである。

 
「J Press 720S」は、印刷ビジネスに革命をもたらすソリューションとして期待を集めている。29・5×20・8インチの用紙の場合、出力スピードは1時間あたり最高2700枚。しかも、この最高速度でバリアブル印刷も行える。高い品質と安定性を維持しながら、小ロット多品種ニーズに効率よく対応するには最適なソリューションである。

 
シングルパス式の4色インクジェット印刷機に、「VIVIDIA 水性顔料インク」と「Sambaプリントヘッド」、さらに、独自のFMスクリーニングと、クラウドベースのカラーマネジメントシステムを統合したことにより、オフセット印刷に匹敵する品質をつねに一貫して発揮することが可能になっている。

 
商業印刷を手がけるDocumation社(ウィスコンシン州オークレール)のマーティン・アルスマ社長兼COOは、「J Press 720S」のデモンストレーションの印象について、こう述べている。
「『J Press 720S』に大いに関心を持っており、今回、実際の性能を確かめるために参加した。デモでは、このような小さなドロップサイズで高品質なインクジェット出力を実現していることに感銘を受けた」
一方、「J Press 540W」は、これまでオフセット輪転機が用いられていた小ロット印刷を対象としており、カタログ、カレンダー、教材、マニュアル、オンデマンド書籍などの印刷に適している。なめらかな色調とシャープな文字再現による高画質を実現するために、「VIVIDIAインク」と独自のFMスクリーニング技術を組み合わせている。

 
「インクジェット・テクノロジー・サミット」では、J Pressユーザーによるパネルディスカッションも開催。冒頭、「インクジェットへの移行‐いつ、なぜ、どこで」と題し、InfoTrends社オンデマンド印刷・出版グループディレクターのジム・ハミルトン氏がプレゼンテーションを行ったあと、GilsonGraphics社(ミシガン州グランドラピッズ)のデイブ・ギルソン氏とトニー・ビーレッキー氏を迎え、J Press 720S」や「J Press 540W」の活用戦略などについて紹介し、実践的な情報を共有した。

 

 

タグ:

技術・製品-関連の記事

PAGE TOP