2015年11月09日

大日本印刷(株)の100%子会社で、電子メディアを利用した各種ソリューションを提供する(株)DNPデジタルコムは、岩手県立大学と共同で、BLE(Bluetooth Low Energy)Beacon(ビーコン:発信機)を利用して高精度に屋内位置を測定するスマートフォンアプリ組み込み用のソフトウェア開発キット(SDK:Software Development Kit)を開発し、発売を開始した。
このSDKは、複数のBLEビーコンからの電波を受信し、独自アルゴリズムによってそれぞれの強度を同時に計測して、アプリを利用する生活者の現在地を高精度に測位するもの。これまで屋内での測位が困難とされていた大きな吹き抜け空間などでの測位精度が大幅に向上する。
またこれまでは、あらかじめ電波状況を調査して測位用ビーコンの設置場所を決める必要があったが、SDKによってその必要がなくなるため、導入時の事前の作業負荷が大幅に軽減される。
【SDKの特徴】
生活者が向かっている方位・方向を自動判定=アプリが受信する複数のBLEビーコンの電波強度の変化を計測することで、アプリ利用者が歩いている方向を自動で判定。例えば、AとBの2地点のビーコンの電波は、生活者の移動に合わせてそれぞれの受信強度に差が生じるため、その変化を計測することで進んでいる方向を判定する。
構内の吹き抜け空間でもフロア位置判定が可能=BLEビーコンを使った従来の屋内ナビゲーションアプリは、建物の構造や人の動きなどで発生する電波のゆらぎによって、ビーコンの電波強度の計測が不正確となり、位置測定の精度も低くなりがちだった。SDKは、受信可能な範囲にある複数のBLEビーコンの電波をすべて受信し、電波強度の変化を正確に測定できる独自のアルゴリズムによって、吹き抜けのある空間や入り組んだ構造物の中でも高精度に現在地を判定することができる。
「ながらスマホ」を防止=モバイル端末に搭載されている電子コンパスなどを利用せず、BLEビーコンの電波のみで測位するため、端末を常に手に持っている必要がなく、ポケットやバッグに入れた状態でも測位が可能。

 

 

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