2015年11月02日

木下会長

木下会長

盛大に行われた創業45周年懇親パティー

盛大に行われた創業45周年懇親パティー

佐川印刷(株)(本社・京都府向日市、木下宗昭会長、江口宏社長)は10月17日、京都・中京区のANAクラウンプラザホテル京都に取引先はじめ印刷関連業者ら300人を招き、「創業45周年記念懇親パーティー」を開催し、盛大に45年の節目を祝った。木下会長はあいさつで、創業時からのポリシーである“顧客満足度向上”の姿勢を改めて強調した。

 

佐川印刷は1970年(昭和45年)、木下会長と現相談役・豊子夫人のふたりで「キノシタ印刷」としてスタートしたのが始まり。京都府向日市の自宅の一室に事務所を構え、自転車1台で寝る間も惜しんで働き、徐々に業容を拡大。創業45周年を迎えた現在では、関連会社含めて売上高1000億円以上、社員数2000人を超える規模に成長した。印刷業界では上位グループに位置し、ユーザー企業は全国で2万5000社にのぼる。営業拠点は、北は北海道から南は鹿児島まで25支店。また生産工場は本社工場はじめ15工場を数える。

 

江口社長

江口社長

記念懇親パーティーでは、同社が企画・制作した45周年記念ビデオ「小さな1歩から大きな1歩へ」を上映し、創業から現在までを紹介。さらに舞台上では、祗園甲部の芸妓さんによる「手打ち」が行われた。
主催者を代表してあいさつした木下会長は、これまでの歩みを振り返るとともに、感謝の気持ちを伝えた。(別掲)
引き続き来賓を代表して門川大作京都市長、林恵子(株)DOCLASSE代表取締役、鈴木邦夫三菱製紙(株)取締役社長が、お祝いのことばを贈った。
次いで、元NHK会長の福地茂雄氏が「お客様満足を求めて」をテーマに講演。このあと、梨田昌孝東北楽天ゴールデンイーグルス監督の発声で乾杯し開宴した。
祝宴では社員を代表して宇山明彦、谷口太両常務取締役が木下会長、豊子相談役に花束を贈った。
歓談が続く中、江口宏社長が謝辞。江口社長は、「印刷業界を取り巻く環境は厳しい。その中で佐川印刷グループは、昨年新たに立ち上げた水性フレキソフィルム事業を全社員の力を合わせて必ず成功させるとともに、チャレンジ精神と、高品質な印刷物をお客様にお届けするという気持ちを持って、46年目のスタートを切りたい」と決意を述べた。

 
 

木下会長「良い企画を提案し、高品質な製品をスピーディーに創り上げる」

 

私が27歳の時に独立開業した。前を向き、ただひたすらお客様のもとに通い続ける毎日だった。そして創業3年目の1974年(昭和49年)、私の人生において大きな出来事があった。佐川急便の創業者・故佐川清会長との出会いである。3年3カ月間通いつめ、初めて名刺印刷100枚の注文をいただいた。
佐川会長からは実に多くの経営哲学を学んだ。
第1は、企業は大きくすることができても中身が大事。少数精鋭を教えられた。
第2は、人との出会いを大切に。一期一会を教えられた。
第3は、自分の決めたことは最後まで信念を持って行う。不撓不屈の精神を教えられた。
第4は、デスクで考えていても答えは出ない。現場に出ろ、と教えられた。
第5は、経営判断はスピードが大事だと教えられた。
これらの教えを私なりに忠実に実践してきた。佐川会長は、当社の成長を大変喜んでくれた。
当時、世の中全体がコンピュータの時代になり、佐川急便の「送り状」の番号をどうするかが目の前のテーマとなった。私はすぐアメリカに飛び、OCRバーコードを見て、これだと思った。日本で最初に佐川急便に、貨物追跡のバーコードナンバリングを採用していただいた。
その後、業務内容の拡大とともに、ビジネスフォーム印刷機からオフセット印刷機、オフセット輪転機を取り入れた。20年前には滋賀県の日野工場に、念願の出版グラビア印刷機を導入。当社にとっては第2の創業ともいうべき出来事だった。
グラビア印刷機4台の導入にあたっては、印刷技術の先進国であるスイス、ドイツ、イタリアなどに技術者を十数人派遣し、世界最先端のテクノロジーを吸収。そして、世界基準のカラーマネジメントシステムや、レーザー彫刻機の導入など、さまざまな研究開発を行って、色調表現の奥深さや、最高級の美しさを追求した。
現在、佐川印刷ではグラビア印刷機だけでなく、オフセット輪転印刷機も、グループ合わせて23台稼動している。印刷機のみならず、印刷の前工程にも力を注ぎ、さらに後工程も充実させ、すべてのラインを一貫して提供できるようにした。より高品質の商品を、よりスピーディーにお値打ち価格でお届けする‐‐。
昨年末には、第3の創業として、日野工場の敷地内に軟包材の新工場を立ち上げ、フィルム分野への挑戦をスタートさせた。フィルム製造から、水性フレキソ印刷まで、有機溶剤をまったく使わず、生産排水も出さない、より安全で環境に優しい工場である。近い将来、アルミ蒸着などの高機能フィルムを用いて、食品や日常用品のフィルム製品の供給の一端を担っていきたい。
環境がどのように変わろうと、「ものづくりの原点」はいつも同じであると思っている。良い企画を提案し、高品質な製品をスピーディーに創り上げ、その結果、お客様に満足していただくこと。それが私どもの創業時からのポリシーであり、最大の喜びである。
 
 

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