図書印刷㈱(本社・東京都北区、川田和照社長)は10月27日、同社川越工場で報道陣向けの内覧会を開いた。
この内覧会では、同社が10月1日から新設・稼働させているKBA製の菊全判印刷機「Rapida106」の4色機と5色機を披露した。
この両機は、KBA製では国内初導入となるLED-UV乾燥システムを搭載したモデル。
搭載するLED-UV乾燥システムはエアモーションシステムズ社製の大出力モデルで、印刷機の最高速度となる毎時1万8000回転で印刷しても乾燥性に問題ない。
同社川越工場の久染隆夫工場長は「市場の短納期・高品質化に応えるため、この2台を増設した。LED-UVの即乾による短納期対応、刷版交換と各種洗浄作業を同時に行えるダイレクトドライブ機構による小ロット対応力、最高速度でも安定した印刷品質でかつフィーダーストップをしない点などを評価している」と、その採用理由を説明した。
印刷現場では実際の仕事の状況を公開。
たいていの仕事では機械最高速の毎時1万8000回転で稼働しており、公開時のジョブ替えでは前の仕事の刷了から次の仕事の本刷り開始まで(用紙替え・色替えなし)は8分程度で行われた。
同社ではダイレクトドライブ機能を活かすべく小ロットの仕事をこの2台に優先的に割り振り、工場全体の生産性を高めている。