2015年10月05日

武藤工業は、東京農工大学大学院工学研究院先端機械システム部門の笠原弘之教授との共同研究により開発した、アーク溶接機と汎用アーク溶接ワイヤ(溶接棒材)を用いた新しいコンセプトの金属3Dプリンタ「Value Arc MA5000-S1」を販売している。

 

現在、販売されている金属を造形する3Dプリンタは、レーザー(または電子ビーム)を熱源にし、専用の金属粉を材料とするものだった。これらの機種は、本体、付属設備の価格が高額であるだけでなく、専用金属粉の種類の制限や取り扱いがデリケートであるなどの理由もあり十分に普及していない。

 

今回の新製品は次のような特徴がある。
①既存技術として確立されているアーク溶接を熱源とすることによって、高速造形が可能、造形物が高強度(鬆(す)が入りにくい)、低廉な装置価格を実現、既往部材への付加造形が可能(厚盛りやリペアにも応用できる)、ワークサイズの大型化が可能(500㍉角の造形が可能)
②金属粉を使用せず汎用のアーク溶接ワイヤ(溶接棒材)を使用することによって、材料費が従来の10分の1程度に抑えられランニングコストが低減できる、汎用品なので調達が容易、流通しているさまざまな金属素材への対応が可能、金属粉に比べて取り扱いが容易、使用金属の交換が容易(金属粉の場合、機械装置の分解清掃が必要となる)などがあげられる。

 

用途としては、少量多品種生産品の製造で、高価かつ削りにくい材料で、削る部分の多い形状のものを製作する場合を想定している。
利用例としては、「生産財」では金型のリニューアル・補修・エッジの形成など、あるいは、高価・削材では削り出しで製作していた生産設備部品の製造・修理・試作。
また、「製品」としては、高価・難削材での少量多品種生産部品や試作品などの製造目的での利用がある。

 

価格は標準仕様で3千万円(税込)。

 

 

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