2015年09月24日

創立60周年記念式典のもよう

創立60周年記念式典のもよう

福岡県印刷工業組合(木村俊作理事長)は9月4日、福岡市中央区の西鉄グランドホテルに約200人の参加者を集めて「Think and Challenge! 原点回帰、そして新時代を切り拓こう!」をスローガンに創立60周年記念式典(実行委員長=伊藤茂樹副理事長)を挙行した。式典は講演会、式典、懇親会の3部構成で行い、記念式典では、役員表彰・永年勤続従業員表彰を実施した。記念講演会は西日本新聞社の協力得て一般市民参加型で開催。中村学園大学教育学部教授の占部賢志氏から「生き方の鑑としての歴史」について聴いた。

 

式典は、伊藤実行委員長が「60年は耳順の年になる。厳しい環境にある印刷業界ではあるが、人の話に耳を傾け、柔軟に対応していければ光が見えてくる。大会スローガンにあるように挑戦する心をすこしでも今日の事業から感じていただければ幸いである」と述べ開会した。

 

印刷産業人綱領唱和、物故者への黙祷の後、木村理事長が主催者代表あいさつに立って要旨次とおり述べた。
「昭和30年10月に福岡県印刷工業調整組合としてスタートして、今年で60年を迎えた。印刷技術の進展は急速・高度で業界の地位向上も目を見張るものがあった。近代化促進法による国の施策のもと構造改善を3次にわたり実施し、大幅に設備の近代化が図られ、アナログからデジタルへと時代は移った。バブルの崩壊後、需要の低迷するなか、合理化努力により収益確保に努めたが、リーマンショック、東日本大震災以降は、企業努力では吸収可能なレベルを超え、収益は減少傾向で推移している。各企業は自社に合った業態変革に取り組むことが急務になっている。このような時代の変遷のなかにあって、創立当初の熱い思いを受け継ぎ、課題克服のための努力を続け、歴代理事長、役員、組合員の皆様、関係官公庁、関連団体、関連業界、お客様の協力により組合を維持してきた」

 

多くの来賓を代表して九州経済産業局地域経済部部長・堀尾容康、福岡県商工部部長・今村修二、福岡県中小企業団体中央会会長・正木計太郎、全日本印刷工業組合連合会会長・島村博之の各氏が祝辞を贈った。

 

このうち島村会長は「印刷業界における価格競争、価格破壊は、明治初期から深刻な問題だった。この状況を脱するために組合が立ち上がったといっても過言ではない。明治23年創立の活版組合の機関誌創刊号に発起人の一人が『印刷業のありさまをみるとその状況は実にはなはだしい。その原因がいずれにあるかといえば、まったく節度がない無制限の価格競争より発する弊害にほかならない』と書いている。いまとあまり状況は変わらない。平成11年に近代化促進法がなくなり、構造改善事業が終わって組合の求心力は一気に低下した。当時の執行部は、共創ネットワーク、ワンストップサービス、業態変革へと組合運営の近代化にハンドルを切った。その方向転換にベクトルを合わせた各組合員のおかげでいまの組合活動がある。印刷産業が世間からも行政からも衰退産業であるといわれているなかで、印刷業が成長産業であると導いてくれているのは組合以外の何物でもない。前途多難ではあるが、組合員は全員明るい未来を抱き、さらなる業態変革を繰り返し、時代、時代に勝ち残れる力を持っていると確信している」と述べた。

 

記念表彰では、坂本満成氏の福岡県知事表彰披露をはじめ、同知事感謝状の伊藤茂樹・森實貴幸両氏の表彰、福岡県中小企業団体中央会会長表彰など役員表彰、永年勤続従業員表彰を挙行し。受賞者を代表して坂本氏が謝辞を述べた。

 

式典に先立って開いた記念講演会でははじめに岡崎洋藏副理事長が開会あいさつ、占部講師の紹介を行った。
占部氏は「生き方の鑑とは生き方の手本という意味である」と『大鏡』『吾妻鏡』の記述を紹介しながら「歴史を学ぶことは本当の自分と出会うことである。歴史上の人物の生き方に共感したり、嫌ったりする、それが自分を知るてがかりになる」として、近代史の秘話の数々を紹介し、日本人としての生き方の範を示した。参加した市民らは数多くの秘話を聴き感銘していた。
聴講者には占部氏の『語り継ぎたい 美しい日本人の物語』(致知出版社)を記念品として配布した。

 

 

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