2015年09月09日

菊全判8色オフセット印刷機「リスロンgx40rp」

菊全判8色オフセット印刷機「リスロンgx40rp」

(株)小森コーポレーションは、8月18日午後1時半から東京・墨田区の本社で、IGAS2015出展内容の記者発表を行った。それによると、同社は「Open New Pages」をメインテーマとし、会場の東京ビッグサイト東3ホールに各出展社の中で最大のブース面積2205平方メートルを確保。同社の目指す「印刷の新たな可能性を広げ、より豊かな印刷コミュニケーションを実現すること」のために、オフセット印刷機専業メーカーから、プリントエンジニアリングサービスプロバイダー(PESP)へと進化した姿を見せる。同社が掲げたメインテーマ「Open New Pages」は、今回のIGASだけでなく、来年のdrupa2016のメインテーマとなる。

 

 

「TSUNAGU(つなぐ)」をサブテーマにあるべき未来を提案

 

出展プロダクトとしては、印刷機・ソフトウェアといったコア商品事業(従来取扱品)とPESP事業とをつなげ、多角的に見せていく。
ブースは、オフセット3台、デジタル機1台をメインに多数の機器を展示し、すべての事柄は「つなぐ」ことによって新しい価値を生み出すという考えのもと、「TSUNAGU(つなぐ)」をサブテーマに設定し、印刷業界のあるべき未来を提案する。

 

「Impremia IS29」

「Impremia IS29」

出展するメインの印刷機は、新製品である29インチ枚葉インクジェットデジタルプリンティングシステム「Impremia IS29」、H‐UV搭載菊全判6色オフセット枚葉印刷機インラインコーター付「リスロンG40(GL‐640+C)」、H‐UV搭載菊全判両面8色オフセット枚葉印刷機「リスロンGX40RP(GLX‐840RP)」、H‐UV搭載A全判4色オフセット枚葉印刷機「リスロンA37(LA‐437)」を中心に7つの「TSUNAGU(つなぐ)」ソリューションを実演する。

 

TSUNAGU1「Digtal Printing Solution」=29インチ枚葉インクジェットデジタルプリンティングシステム「Impremia IS29」を中心に、極小ロット(10枚×4台)高品質印刷、バリアブルを活用した丁合印刷などを実演する。
TSUNAGU2「High Productivity Solution」=H‐UV搭載菊全判両面8色オフセット枚葉印刷機「リスロンGX40RP」を中心に印刷の完全自動化とH‐UVによるオフセットオンデマンドの体感、さらには速乾印刷からギャンギングの断裁加工などを実演。

 

TSUNAGU3「DownSizing Solution」=H‐UV搭載A全判4色オフセット枚葉印刷機「リスロンA37」を中心にPODでサンプル作成し、同じデータを使用してオフセットで本刷印刷するに当たってPDC‐SG+PQA‐S SGによるリーズナブルにカラーコントロールが可能な様を実演する。

 

TSUNAGU4「Packag Solution」=H‐UV搭載菊全判6色オフセット枚葉印刷機インラインコーター付「リスロンG40」を中心にH‐UVによる特殊紙+ニスコーターの実演を行う。さらに、同機に搭載されたシートナンバリング機能やPDF照合装置を使い、刷出し時にPDFデータと照合、印刷後の抜き加工まで実演。

 

TSUNAGU5「Business Model Solution」=フルカラーデジタルプリンティングシステム「Impremia C100」を中心に、ブースを印刷会社のプリンティングセンターにみたて、さまざまな業態への販促物を作成、展示する。

 

TSUNAGU6「KOMORI‐Kare Solution」=K‐Supply、K‐Support、K‐Training、SVS、K‐Repairといった製品やサービスを提案する。

 

TSUNAGU7「KP‐Connect Solution」=クラウド環境を使って、機械の稼働データから、さまざまな課題を発見し、先回りをするサービスを提案する。

 

 

主な出展機紹介

 

リスロンG40インラインコーター付(GL‐640+C)は、パッケージ印刷や特殊印刷に最適な菊全機で、パッケージ印刷対応のPDF照合装置、シートナンバリングシステム、マスク自動作成ソフトなど各種機能・システムを搭載している。PDF照合装置は、イメージセンサーにより印刷物の画像を取り込み、刷版データとの照合を可能にする。これにより初刷りの段階で印刷の文字欠けなども確認でき、生産ロスや不正紙の流出を防止できる。シートナンバリングシステムは、フィーダーボード上でシリアルナンバーを打ち、欠点と損紙の確実な突合わせを可能にし、品質管理の強化に貢献する。また打抜きデータから事前に検査領域を自動的に作成するマスク自動作成ソフトとの連携で、ブランクス単位での品質管理も可能だ。

 

リスロンGX40RP(GLX‐840RP)は、高速安定性と素早い準備時間を併せ持つ両面ワンパス機、新型の品質検査装置「PQA‐S V5(オールインワンモデル)」を組込み、インラインで見当調整・カラーコントロールが可能。実演では、H‐UVによる速乾印刷と断裁機「Apressia CT137」による即断裁加工で超短納期対応を見せる。さらに、印刷工程管理ソフトウェア「K‐Station4」(新製品)との連携も紹介する。

 

リスロンA37(LA‐437)は、コンパクトなサイズながら菊全まで対応でき、出版や商業印刷など薄紙・厚紙の幅広いニーズに対応する。展示機には、初披露のシンプルインラインカラーコントロール機能と分光式色調管理装置「PDC‐SG」を使用し、高精度な色調コントロールを実演する。

 

29インチ枚葉インクジェットデジタルプリンティングシステム「Impremia IS29」は、プロ仕様のデジタル印刷機で、通常のオフセット印刷用紙に対応できる用紙適性と紙厚適性、UV速乾・両面ワンパス印刷・瞬時の後加工を可能にしている。オフセットに迫る安定した高印刷品質を実現、商業印刷はもとより特殊紙などへの印刷にも威力を発揮する。

 

印刷工程管理ソフトウェア「K‐Station4」(新製品)は、すべての印刷機に対応、全印刷工程を統合管理するソフト。MISと生産現場の間に位置し、各印刷工程部門で必要とする最新情報をすべて見える化し、シンプルで柔軟な印刷工程管理を実現する。「予定」と「実績」の最新作業情報を工務部門と作業現場でリアルタイムに共有できる。

 

小森ソリューションクラウド「KP‐Connect」(技術展示)は、安全なクラウド環境で印刷会社とKOMORIが印刷機の詳細な稼働情報を共有し、そのデータ分析することにより、顧客の印刷機や印刷作業の問題点を見つけ、改善方法を提示していく新しい情報分析サービス。

 

フルカラーデジタルプリンティングシステム「Impremia C100」は、プリント解像度1200dpi、毎分100枚、オフセット印刷に迫る高画質と画像安定性で幅広い仕事に対応できるシステム。会場では、オフセット機の実演に合わせて、サンプル作成、プルーフ出力、バリアブル出力を実施し、CMSソフトであるK‐ColorSimulator2を介してリスロンA37とのカラーマッチングも見せる。

 

四六全ワイドプログラム油圧クランプ大型断裁機「Apressia CT137」は、洗練されたデザイン、優れた操作性と厳しい安全規格を兼ね備え、優れたコストパフォーマンスを発揮する。会場では、リスロンGX40RPの実演サンプルなどの断裁を行う。
菊全判寸延自動平盤打抜機「Apressia DC105」は、Apressiaシリーズ(ポストプレスブランド)に新たに加わった自動打抜機で、今回は参考出品ながら、来年の1月から販売開始を予定している。

 

 

各種コーナー

 

dCLコーナー(dCL=デジタルクリエイティブラウンジ)
東京および大阪のdCLは、デジタル印刷機やポストプレス機を使用して、どのような製品、どのようなビジネスが創出できるかを体験できる常設の場。今回ブースにdCLを再現し、デジタル印刷機、ラミネーター、カッティングプロッター、CMSソフトのK‐ColorSimulator2などを使用して、ビジネスモデルの提案やオフセット印刷とのカラーマッチングを実演する。

 

K‐Supply/サービスコーナー
同社は、K‐Supplyのブランド名でKOMORI製印刷機に最適化された専用消耗品や資材・機材をラインアップしている。すべての出展機にはK‐Supplyを使用しており、K‐Supplyインキ「KG‐911」は、H‐UV印刷に最適な硬化性・品質・汎用性・経済性を備えた同社標準のH‐UVインキである。会場では、導入ユーザー事例や導入サポート体制を映像やパネルで紹介。また、DCブロアー、リアル稼働モニター(電力消費監視装置)など、既設機や工場の省エネに寄与する商品も紹介する。

 
KOMORI Ecology
「それぞれが共生することで、相互のバランスが保たれた穏やかで明るい未来を築くこと」、同社が提唱する「グリーンコンセプト」である。このグリーンコンセプトのもとに取り組んでいる生産環境の構築や製品開発の現況を紹介する。

 

オフ輪・シャンボンコーナー
H‐UV技術のオフセット輪転機への応用というニーズに応え、H‐UV搭載機を開発し、印刷技術革新に取り組んできた。
会場では、H‐UV搭載オフ輪の印刷サンプルや同絵柄を使用してのH‐UV枚葉機、従来オフ輪機との比較サンプルを展示し、H‐UV品質を確認してもらう。また、KOMORIシャンボン社で生産されているパッケージ向けインライン印刷機のパネルやサンプルも紹介する。

 

紙幣印刷機コーナー
同社の紙幣印刷機で印刷されている「日本銀行券」は、世界の紙幣で最も偽造がしにくいと評価されている。会場では、紙幣偽造防止技術の説明や、海外向け紙幣印刷機などのパネル展示を行う。

 

セリアコーナー
同社のPE・精密機器事業を担っているセリアは、電子部品業界やスクリーン印刷業界で多くの納入実績を誇る。会場では、スクリーン印刷法で製作した車載系、グラフィック系やアミューズメント系の印刷サンプルを展示する。

 

プリントギャラリー
ビジネスモデルの提案や高付加価値印刷のサンプルを展示し、印刷手法や取り組みのポイントを紹介する。

 

 

【KOMORIセッション】

 

9月12日から14日、東京ビッグサイト会議棟6階608会議室で5つのセッションを開催する。
12日
10時30分~12時30分=印刷現場を変える三つの秘策
講師=(株)小森コーポレーションサービス技術本部サービス企画部販売推進課KPMコンサルタント・川名茂樹氏
14時~15時30分=ICTを使った印刷生産性向上3つのポイント 印刷稼働管理、カラーマネジメント、印刷工程管理
講師=(株)小森コーポレーション情報システム本部ICT事業推進部部長・波多野孝司氏
13日
10時30分~12時30分=実録「職場診断から見える印刷のツボ4」~濃度と網点面積の管理ポイント~
講師=(株)小森コーポレーショングラフィックテクノロジーセンター(KGC)特別講師・大塚彰氏
14時~15時30分=KOMORIの新しいユーザーサービス
講師=(株)小森コーポレーションソリューションビジネス推進部部長・藤巻陽介氏
14日
14時~15時30分=KOMORIのデジタル印刷機やシステム:アップデート
講師=(株)小森コーポレーションDPS事業本部販売企画部マーケティング専任部長・吉川武志氏

 

 

記者発表で小森善治会長はこう語った。

「中国に一時の勢いがない状況であるが、インド、ASEAN市場は成長しており、今後の需要が見込まれている。近年は自動化、高付加価値の機械が全世界での需要が高まってきており、印刷業界に求められるレベルが高くなってきていることが伺える。このような中、IGAS2015が開催される。国内外から345社/団体、2688小間の規模となる。出展各社が最新鋭の製品や技術、またお客様に役立つさまざまな情報を提供する。この機材展が今後の国内のみならず海外の印刷業界への活性化の起爆剤になることを期待している。

小森コーポレーションは、IGAS2015で最大のブースを確保し、『Open New Pages』をメインテーマに掲げ、印刷の新たな可能性を切り開いて行きたい。このテーマは私どもの想いを表現した。印刷コミュニケーションの豊かさ、未来に繋がる提案を行って行きたい。多くの方がご来場されることから、当社のブースが有意義なコミュニケーションの場となり、ビジネスの成功の鍵となるようソリューションの数々をご紹介し、お越しくださったお客様のお役にたてるよう誠心誠意対応して行きたい」
 
 

持田訓社長はこうあいさつした。

「当社は、2013年の創業90周年を『再創業元年』と捉え、中期経営計画のスローガンを『変革』とし、事業構造変革(新規事業の収益化)、営業の業態変革(PESP事業推進)、そして収益構造変革(組織、人財、IT)を実行している。この3つの変革は、お互いに関与し融合させることによっての中期経営計画の目標値と顧客感動企業の基本理念を満足させるものと思う。

新規事業のImpremia IS29は、コニカミノルタとの共同開発による成果だが、機能、性能において既存システムにないデジタル印刷機械として実演展示する。同時に、当社の特色であるオフセット印刷機械とImpremia IS29のカラーマッチング技術を紹介したい。営業の業態変革は、当社の営業/サービス体制を『提案型』に変革することを目的としているが、業界関連各社との販売提携とともに、PESP商品と位置付けて当社のOEM商品を開発してきた。

今回は、Apressia DC自動打抜機、ブランケットなどを新OEM商品として展する。

また、営業/サービスは、業態変革の一環としてKomori‐Kare活動を推進しているが、今回は稼働分析/カラーマッチングコンサルタント提案、PM(機械保守点検)提案などのお客様に利益をもたらす諸提案を紹介する。

オフセット印刷機械は、最新鋭機3台を出展するが、全世界で今日約600台の実績のあるH‐UVを搭載しており、特に、最新の厚紙パッケージ印刷技術を搭載したGL‐640+Cを実演する。これは、昨年つくばプラントで海外を含む約500人のお客様に実演展示したリスロンGX40の最新技術を装備している。

当社は、印刷機械の専業メーカーからPESP(プリント、エンジニアリング、サービス、プロバイダー)企業に『変革』している。お客様に新しい様々な『提案』活動を積極的に展開し、お客様が『新たなページを開くヒントを提示できる』企業になりたい」

 

 

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