2015年09月09日

大日本印刷(DNP)の100%子会社で、美術関連のコンテンツビジネスを行うDNPアートコミュニケーションズは、夢二郷土美術館(岡山市)の所蔵作品の画像データ貸出サービスを9月3日から始めた。貸出は、夢二郷土美術館が所蔵する代表的な作品約200点の高精細なデジタル画像データ。

 

夢二郷土美術館は1984年、岡山市に竹久夢二生誕100年を記念して開館した。同館には夢二の描いた作品約3000点が収蔵されており、分館には夢二の生家と生前東京に建てたアトリエを再現した建物がある。竹久夢二(本名茂次郎1884~1934)は、大正ロマンを代表する画家として、抒情的な作風で「夢二式美人」と呼ばれる美人画が高く評価された。掛け軸、屏風、版画、油彩画、水彩画といった多彩な絵画作品を残したほか、詩、歌謡、童話も手掛け、本の装丁や広告宣伝物、雑貨のデザインなど幅広い分野で活躍した。

 

DNPは、事業の成長領域のひとつに「知とコミュニケーション」を掲げ、文化を育む取り組みを進めるとともに、印刷技術と縁の深いグラフィックデザインの振興にも注力している。そのなかで、DNPアートコミュニケーションズは、国内外の美術館の所蔵作品の画像データの貸出や権利処理、コンサルティングなどの事業を展開している。これまで、フランスのルーヴル美術館やオルセー美術館、イギリスの大英博物館 やテート美術館、アメリカのボストン美術館やフィラデルフィア美術館、ドイツのベルリン美術館、オーストリアのウィーン美術史美術館、日本の東京国立博物館、東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、国立西洋美術館、東京都江戸東京博物館、徳川美術館、静嘉堂文庫美術館、神戸市立博物館など、国内外の77の美術館・博物館の所蔵する約8万点の作品の画像データを取り扱ってきた。その中には、東京・文京区にある竹久夢二美術館も含まれている。

 

夢二郷土美術館は、実業家であった初代館長松田基が夢二の作品の里がえりを念じて蒐集し、1966年に岡山市西大寺に創設し、1984年に竹久夢二生誕100年を記念して現在の後楽園のそばに移設した。晩年の代表作の「立田姫」、夢二作品で最大級の対の屏風作品「一力」、「こたつ」をはじめ、特に肉筆作品の優れたコレクションを誇る。今回、夢二郷土美術館の所蔵作品の画像を加えることで、画像データ貸出サービスの一層の充実を図る。

 
DNPアートコミュニケーションズのウェブサイト「Image Archives(イメージアーカイブ)」:http://search.dnparchives.com/

 

 

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