2015年09月01日

大野亮裕会長

大野亮裕会長

全日本製本工業組合連合会(大野亮裕会長)/京都府製本工業組合(山崎喜市理事長)は9月5日、京都市中京区のANAクラウンプラザホテル京都で「第56回全日本製本工業組合連合会全国大会」を開催する。「製本産業ビジョンの実践手順書を活用して、勝ち残る企業を目指そう」をテーマに、全国から300人以上の組合員が集う。

 

全国大会は午後1時15分から、執筆活動やテレビのコメンテーターなどで活躍する荒俣宏氏の講演でスタート。午後3時からの本大会は山崎理事長を議長に、会務報告ののち業界に貢献した組合員へ「製本文化賞」を贈呈し、功労賞、振興賞、技術賞、善行賞としてそれぞれ表彰する。

 

また、昼食会場では12時から大会終了の午後5時まで、組合員自慢の製品および将来製品、加工方法、伝統技法などを紹介する「我が社のいっぴん」の展示企画が開催される。

 
午後6時30分からの懇親会は京都の文化・風流を感じる食事・アトラクションを用意。日本最古の置屋である、島原「輪違屋」太夫道中のほか、祇園宮川町「畑中」京舞や、東映太秦撮影所殺陣ショーが披露される。

9月6日には京都1日観光の企画が「世界遺産観光とお稲荷さんの本宮で商売繁盛祈願」と題して用意された。世界遺産に登録されている京都宇治の平等院、お稲荷さんで有名な伏見稲荷大社での観光を予定している。
 

 

■製本産業ビジョン2018

 
同書は2014年2月に全製工連が発行。厳しい経営環境におかれているなか、会員各社に“自社ならではの製本価値づくり”へ向けた5つの変革の道、「技術深耕型」「上流領域拡大型」「下流領域拡大型」「商品開発・販売型」「製本コーディネート型」を示すことで一歩踏み出し、2018年に生き残る会社を目指してもらうのが狙いとなっている。
各種データに基づく、社会経済、製本・印刷業界の分析だけでなく、変革に取り組む製本会社の事例、製本業の生み出す価値と5つの変革ストーリーを掲載。そして、2018年に向けてビジョンを実践していくための手順書がセットになっている。

 

企業改革の第一歩
全日本製本工業組合連合会会長  大野亮裕

日本経済は政府や日本銀行による経済政策に支えられ、円安メリットの大きい輸出産業は、大きな業績改善が見られました。しかしながら内需型の多くの中小企業や小規模企業は、円安に伴う原材料価格の上昇や電気料金の値上げによるコストの上昇で収益改善は進まず、景気の回復は実感できない状況にあります。せめてコストの上昇分だけでもスムーズな価格転嫁ができるよう期待しているところです。
われわれ製本業界においても、20年近く右肩下がりの出版市場や印刷市場の縮小等大変厳しい状況が続いております。
このような中で、全製工連では、2014年2月に新たな業界ビジョン「製本産業ビジョン2018」を発表し、これまで各工組、二世会等において説明会を実施したところです。本年は、本ビジョンを各組合員が実践する第2ステージに入ります。どうかビジョンの実践手順書をもとに自社の強みや弱みを把握して、改革の第一歩を踏み出してほしいと思います。
また、業界独自の個人情報保護体制認定制度(SAPPS)も定着し、対外的にも高い評価を得ています。今後もさらに認定取得の支援に努めてまいりたいと思います。

 

強い意志で利益を
京都府製本工業組合理事長  山崎喜市

山崎喜市理事長

山崎喜市理事長

京都府製本工業組合は、昨年創立90周年を迎えることができました。
この90年の間には、様々な状況に遭遇しましたが、固い結束のもと問題を乗り越えてきました。われわれ自身、昨年90周年を迎えられたことを、心より喜んでおります。
ところで今年の春闘では17年ぶりの引き上げ幅とニュースで伝えられ、景気は回復しつつあるように言われておりますが、われわれ中小零細企業まではその波は届かず、製本業や印刷関連団体を取り巻く状況は依然として厳しいまま、良くなる気配がありません。
このような中で開催されます本大会では、製本業は文化と経済を支える産業であるとの信念と、その産業に携われる誇りを持って集い、そしてこれからもわれわれの強い意志を持って、製本業を利益の出る産業にしようではありませんか。
そのためにも、多数の皆様が全国からご参集のもと、本大会・懇親会・半日観光・一日観光等の行事を通して、様々な意見・情報の交換をしていただき、明日への活力にしていただければ幸いです。
とくに本大会では、「我が社のいっぴん」というコーナーを用意し、会員の皆様が誇りとされている技術や技法、アイデアを皆様にご紹介しております。
それらの情報や知識が、さらに会員の皆様の次の一歩として役立つことを、心より祈っております。

 

 

 

【表彰者】(敬称略)

 

功 労 賞

 

中村健一
(株)NACAMURA代表取締役。
昭和23年生まれ。大学卒業後、(有)中村断截所に入社し、商業印刷製本技術の取得に精励した。昭和60年には代表取締役に就任した。社業の順調な伸展に伴い、平成22年に(株)NACAMURAに改称・改組し、現在に至っている。
平成10年、東京工組の理事に就任し、経営革新委員長、経営・環境委員長を歴任したのち、平成24年副理事長に就任。この間、各種セミナーを開催して、組合員企業経営基盤の確立に寄与したほか、日印産連グリーンプリンティング認定制度の製本業界への普及・取得支援に尽力し、多くの組合員企業の認可取得に貢献した。また、経営・環境委員会の担当副理事長として、製本業の取引慣行の改善に積極的に取り組み、その成果として「取引慣行改善ガイドブック」を完成させた。
平成16年には全製工連理事に就任。平成19年度に策定した「製本業中期振興ビジョン」作成委員会委員としてビジョンの策定に大きく関わった。また、日印産連の環境関係委員会の委員を長年務め、印刷産業の環境保全に大きく貢献している。
大谷博
(株)岡山みどり製本代表取締役。
昭和24年生まれ。昭和42年(有)大谷製本に入社し、製本技術の取得に精励した。平成10年に(有)岡山みどり製本を設立し、代表取締役に就任、現在に至っている。
長年に亘り岡山工組の理事、会計理事を務めたのち、平成20年に理事長に就任した。この間、全製工連、他府県工組とのパイプ役として、また地元商店街とのコラボPR活動やセミナーの開催を通じて岡山工組の発展に努めた。
平成20年全製工連の理事に就任し、平成21年の全国大会・岡山大会では岡山工組理事長として大会運営に尽力し成功に導くなど、全国製本業の振興発展に努めた。
また、岡山県印刷関連産業協議会の副会長を務め、取引慣行改善に係る研修会を開催するなど、地元印刷産業界の発展にも貢献している。

 

振 興 賞
 
山本雅夫
(株)山本製作所代表取締役。
昭和23年生まれ。大学卒業後、小泉製本(株)に入社し、2年間製本技術を学び、昭和49年に家業の(株)山本製本所に入社、昭和53年に取締役、平成3年に代表取締役に就任した。現在はミシン綴りのダイヤリー・ノート、紙の見本帳等を主体として社業の発展に努めている。
平成12年に東京工組の理事に就任、人材・技術委員会、経営革新委員会を経て平成20年教育・労務委員長に就任した。この間、製本産業個人情報保護体制認定制度(SAPPS)の運営や取得支援に尽力したほか、各種製本機械オペレータ養成講座や断裁機安全講習会の開催を通じて、従業員の製本技能の向上や安全教育に貢献した。
平成20年に全製工連理事に就任し、全国製本業の発展に努めたほか、日印産連の個人情報保護研究会の委員を長く務めるなど、印刷産業の個人情報保護法対策にも貢献している。
稲川竣一
(株)イナガワセーホン代表取締役社長。
昭和32年生まれ。大学卒業後、ナカバヤシ(株)に入社し、昭和57年に(株)イナガワセーホンに入社し、現在に至っている。
平成16年愛知工組監事に就任し、理事、専務理事を歴任。広報部門を担当し、とくに組合事業の各種会の開催においては、円滑に行事を進めるその手腕は高く評価されている。平成26年には副理事長に就任し、総合的な見地から組合業務を遂行し、業界の振興・発展に寄与している。
また、全製工連新産業ビジョン作成委員会委員として、ビジョンの策定に尽力した。
清水清司
(有)清水製本所代表取締役。
昭和36年生まれ。大学卒業後、昭和58年に農林水産省京都食糧事務所に入省、昭和61年に家業である(有)清水製本所に入社し、製本技術の習得及び経営理念を学んだ。平成18年に代表取締役に就任し、現在に至っている。
平成17年に京都工組の理事に就任し、調査広報委員として活躍、平成22年に会計理事に就任したのち、平成24年からは副理事長として活躍。理事長の補佐として重任を担って現在に至る。
平成27年の第56回全国大会(京都大会)の開催に際しては、実行委員長として全国同業者の結束と親交を深める意義ある大会運営に尽力した。

 

技 術 賞

 

菊池晃
菊武紙工(株)代表取締役。
昭和40年生まれ。大学で電気工学を専攻したのち、父の経営する菊武紙工(株)に入社。平成13年、代表取締役社長に就任後は、大学で専攻した機械関係の強みを生かして、中綴じ機の全自動化を図り、会社の近代化、合理化に努め、より高品質製品チェックによる「納期最優先体制」を確立して、県内有数の製本会社に成長させた。
4年前の東日本大震災において東北地方は甚大な被害を受け、その後景気も低迷する時期にあっても、会社方針「厳正なチェック体制に基づく、納期最優先」堅持し、取引先から不良品に関するクレーム・トラブル等を皆無とする会社運営を行い、今後の飛躍に向けて自己管理、社員教育の充実化に努めている。
平成13年に組合理事に就任して以来、常に組合執行部の中枢にあって活躍している。また平成20年の組合法改正に伴い、組合定款の改正に尽力するなど、地元製本業界の発展に寄与している。

 

善 行 賞
 
越浦吉勝
越浦製本所代表。
昭和17年生まれ。学校卒業後に家業の越浦製本所に入社し、製本技術の研鑽を積んだのち、昭和43年に事業主となり、現在に至っている。
昭和52年、石川製本組合の理事に就任し、平成3年まで14年間務める。また、平成11年~19年に石川工組の東ブロック長、平成20年に理事に就任し5年間務めた。
この間、組合員のコミュニケーションを図り、ここ5~6年で1社の脱落者も出すこともなく、組合員をまとめた。
また、製本業をアピールするため、ペーパーショウの運営に尽力し、今日では多くのファンが訪れるイベントに成長させた。さらに組合活動だけではなく、近隣の交番や児童会館、保育所等に紙の無償提供を15年間継続して行い、地域への貢献も大きい。金沢東警察署小坂交番より功労賞、金沢市立城北児童館より感謝状を受けている。

 

 

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