2015年09月01日

日本印刷産業連合会は9月16日に東京・千代田区紀尾井町のホテルニューオータニで開く「設立30周年記念式典 2015年印刷文化典」で第14回印刷産業環境優良工場表彰を行う。経済産業大臣賞には(株)笠間製本印刷(石川県白山市、田上裕之社長)、経済産業省商務情報政策局長賞には一般部門で(株)光邦新座工場(埼玉県新座市、前田隆一郎社長)、小規模事業所振興部門で池田印刷(株)京浜島工場(東京都大田区、池田幸寛社長)の2工場が選ばれている。日本印刷産業連合会会長賞5工場(一般3、小規模2)、日印産連特別賞2工場(小規模のみ)、日印産連奨励賞11工場(一般8、小規模3)も表彰する。今年度創設したGP環境大賞の表彰も行う。

 

第14回目を迎えた今回は、新たに工場従業員29人以下、かつ企業全体49人以下の印刷会社を対象とする「小規模事業所振興部門」を設けるなど応募の促進を図り、同部門の応募28工場を含め、昨年より9工場多い65工場から応募があった。全体としては、過去受賞工場の継続した応募や、グリーンプリンティング認定取得工場が総合的に見て評価が高かった。これらの工場では、幅広い分野、項目での環境配慮を着実に行っており、継続した活動が高評価につながっている。環境関連法規に則った活動に加え、さらにこれに上乗せした自社独自のルールを設定するなど、PDCAサイクル推進による環境マネジメントの展開が見られ、業界内で水平展開できるモデル事例として、今後の活用が望まれる。

 

大臣賞笠間製本印刷

経済産業大臣賞を受ける笠間製本印刷

【経済産業大臣賞 笠間製本印刷】

2005年5月に石川県白山市で操業開始した、預金通帳のほか、パンフレット・ポスターやクリアーファイルを主な製品とする中小規模のオフセット印刷工場である。2013年に局長賞受賞。さらに上位のレベルをめざし、環境マネジメントや環境の保全活動のレベルアップに取組んでいる。先行工場の活動内容を参考に、自社システムに合わせて導入するなど実績を積み上げている。その結果、ハード・ソフト面の改善が進み、環境パフォーマンスが確実に向上している。
太陽光発電からデマンドコントロール、LEDの採用や、主力製品である通帳へのカーボンオフセット展開など高く評価できる。32種類に分別する廃棄物処理、各資材のリサイクル率99%など業界トップレベルにある。社会貢献活動にも活発で、損紙の地域幼稚園30カ所への寄贈や、白山市「水の旅案内人」や献血活動などを行っている。
また同工場は経営情報システム(=MIS)を導入し、環境を含めた経営情報の見える化が実践され、経営と環境活動の調和が実現されている。

 

 

局長賞01光邦

局長賞を受ける光邦新座工場

【局長賞(一般部門) 光邦新座工場】

1967年8月に操業開始した埼玉県新座市にある、出版・商業印刷を手がける中堅のオフセット印刷工場である。若手社員を中心に、現場からの意見を吸い上げる「環境改善プロジェクト」を編成し、従業員の意識向上と継続的な改善活動を進めている。デマンドコントロールによるピーク電力軽減のほか、燃料転換等を実施し、基準年度平成15~17年の平均値に対しCO2排出量20%、年間800CO2‐t以上削減を達成している。また製版フィルムレス化、CTP化、廃液削減装置活用等により、同基準年度比廃液を34%削減した。地元新座市とは「災害時における協力体制に関する協定書」を締結するなど、地域活動にも活発である。

 

 

 

 

局長賞02池田印刷

局長賞を受ける池田印刷京浜島工場

【局長賞(小規模事業所振興部門) 池田印刷京浜島工場】

1983年5月に操業開始した東京大田区にあるカタログ・ポスター等の商業印刷物を主な製品とする、従業員16人の小規模印刷事業所である。ISO14001、9001の統合認証、プライバシーマーク取得、グリーンプリンティング工場認定、CoC認証を得ており、また2003年よりCSR報告書を毎年発行するなど活発な活動と成果の公表を行っている。共有のインキ棚設置や統合管理等により、廃棄物を2004年度比50%以上削減し、電力の統合管理等により電力を、同年度比11%削減を実現した。全員参加の定期ミーティングが実施され、その議事録からも活発な意見交換と情報共有が伺えた。

 

 

 

 

平成27年度第14回印刷産業環境優良工場 表彰工場一覧 PDF

 

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