2015年08月20日

 米国の大手印刷会社Quad/Graphics社は書籍製作の少部数化される市場傾向に対応すべくデジタル印刷化を進めている。

 その一環としてケンタッキー州にある同社工場に、今年末までにミューラー・マルティニ社製のデジタル製本システム「シグマライン」を6台導入し、小ロット生産のさらなる合理化を図る。

 

 「シグマライン」は、▽連結されているデジタル印刷機から出力された連続紙をカットして折り加工する「シグマフォルダーⅡ」▽折丁フォルダー、プリグルーおよびプリスタックを備えた「シグマコレーター」▽データプロセス管理システム「コネックス」――を装備し、デジタル印刷機と連結してインラインでブックブロックを生産することができるシステム。

 ケンタッキー州の同社工場では6台の「シグマライン」のほかに、HP社製の高速フルカラーインクジェット印刷機「HP T410 Color Inkjet Web Press」を5台、今年末までに導入することを予定している。

 

 同社のJoel Quadracci社長は「出版社が少部数製作化を求めているので、早急にデジタル化を推進しなければならなかった。多くの出版社は、停滞在庫を抱えた上、さらに流通経路の中にも売れることがなく陳腐化する廃本が約30%もある。デジタル印刷による生産コストがオフセット印刷と差がなくなれば、デジタル印刷を活用することで在庫問題を解決することができる。書籍業界は在庫水準を低くし、今より小さいロットで増刷する形に変わるだろう」と語っている。

 

 

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