2015年07月31日

浅野会長

浅野会長

 モリサワのユーザーで構成するモリサワ会(浅野健会長、会員140社)の第34回総会が7月22日午後3時から、東京・飯田橋のホテルグランドパレスで開かれた。研修会では「マルチデバイス時代の個客コミュニケーション」をテーマにアドビ・システムズの佐分利ユージン社長が講演し、UX(ユーザーエクスペリエンス)の重要性、個客対応のポイントを示した。

 

 総会では初めに浅野会長が「モリサワ会はモリサワの文字に対する情熱を感じる場である。最先端の現状と今後を学びたい」とあいさつした。

 

佐分利社長

佐分利社長

 会計報告などに続いて開かれた研修会では、佐分利社長がアドビが実施した「消費者行動調査2014」の結果を紹介し「商品を認知する最大のきっかけは依然としてテレビだが、影響は減少してきている。一方でデジタルメディアの影響力が高まってきた。デジタルメディアが商品購入の決め手になりつつあり、適切なサイトが作られていないと、消費者の不満を招き、販売機会喪失につながる」と消費者行動の変化を説明し、UXの重要性を指摘した。

 

 こうした消費者行動を前提に、アドビのドキュメント・クラウド、クリエイティブ・クラウド、マーケティング・クラウドの3クラウド製品を西山正一マーケティング本部デジタル部長によるデモを挟んで紹介。さまざまな作業がパソコンからタブレットへ移っていくこと、印刷物が簡単にデジタル化できることなどを示し、消費者ニーズに応えていくための3つのクラウドの活かし方を説いた。

 

森澤社長

森澤社長

 懇親会の席上、森澤彰彦モリサワ社長はあいさつでこう述べた。

 

 「紙データをを有効に活用する。これは印刷業界にとって強みが発揮できるところだろう。紙データからいかにほかのメディアを展開するかが、アドビのソリューションで証明されるだろう。
 アドビは、ウエブの技術をもっていた会社でもなければ、マーケティングのソリューションを展開する技術をもっていたわけでもない。マクロメディアを買収してウエブ系の技術を手に入れ、オムニチャーを買収してマーケティング・ソリューションの技術を手に入れた。これらを戦略的にうまくつなぎ合わせてトータルなソリューションを展開する一大グループになっている。
 しっかりした戦略で隣接する市場を確実に獲っていった結果、昔のアドビではない、今のアドビがここにある。クリエイティブ系のイラストレーターやページメーカー、フォトショップ、イン・デザイン、アクロバットと馴染みのある技術を作った会社であるし、われわれとも密接な関係のあるポストスクリプトという印刷業界にとってなくてはならない技術を出発点した会社であるが、次々と自分たちと関係のあるものをもっているところを戦略的に吸収して成長した。
 隣接する市場をどう獲っていくかによって、われわれもまだ成長していくチャンスがあるという意味で勇気をもらえた講演だったのではないか」

 

 

タグ: > >

PAGE TOP