2015年08月18日

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臼田社長

 7月3・4の両日、仙台市若林区のサンフェスタで開かれたSOPTECとうほく2015では、72社・団体の出展者による展示のほか、20コマのソリューションセミナーが企画された。そのなか、「我が社の武器は『企画提案力』~人材育成と営業事例を紹介~」と題して臼田真人氏(㈱アドピア社長、全日本印刷工業組合連合会副会長)が講演し、自社の経営戦略や人材育成法を惜しみなく伝えた。

アドピアの経営戦略を聴いた

アドピアの経営戦略を聴いた

 

 臼田氏は1969年生まれの46歳。全印工連では産業戦略デザイン室の委員長を務め、業態変革マニュアル『印刷道』をまとめた人物としても知られている。

 

 アドピアは企画提案などをしていく会社として、臼田氏の祖父が経営していた印刷会社から父が独立する形でスタート。創業当時の1986年はバブルの幕開けを迎え、印刷業界も右肩上がりの時代だったが、当時22歳の臼田氏は「なんでもやります」の言葉のもと、飛び込み営業をかける毎日だったという。

 

 臼田氏はそのときのことを「なんでもできるは、なんでもできないのと同じ。気合と根性では効率が悪いことに気付いた」と振り返り、「まずは自分たちの企業としての強みとは何かを明確にすることに舵を取りなおした」と語った。

 

すぐやる、必ずやる、出来るまでやる

 

 そして、アドピアは「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」という言葉のもと、企画とグラフィックデザインにより確かなニーズを築き、売上が数年足らずで2倍以上に増える大躍進を遂げた。しかし、アドピアはこの急成長にともない、ある窮地に陥ってしまう。

 

 「売上拡大を狙いとして一気に40人以上入社させたので、人材育成が追い付かなかった。その結果、労務管理の煩雑化、事故やクレームの増加、果てには得意先からの信用失望やブランドの減失に繋がってしまった。その失敗と反省を生かし、10年以上にわたる売上至上主義から収益重視への転換、そしてコンプライアンス強化に取り組んできた」
 現在のアドピアの経営理念にもなっている、「質と創造性の高いマーケティングサービスを通じ、人と企業、そして社会に貢献する」にも、その臼田氏の想いが強く入っている。

 

顧客も自分も解決法が分かっていないときがチャンス

 

 続いて臼田氏はアドピアの経営戦略について説明。狙う市場と顧客の絞り込みについて話した。
 大手会社を攻める場合は競合ばかりになる本社からではなく、まずは末端を攻める。また、顧客の課題解決においては、「自分も相手も解決法が分かっていない」ときが一番のチャンスだとして、互いに問題解決を探れるパートナーになれるとした。

 

 また、地域経済分析システム「RESAS」などを取り上げながら、大手に負けないマーケティング力や情報を身に付けることの重要性を説くとともに、「ビジネスモデルには賞味期限が来る」と言及。

 

「アドピアも失敗を繰り返しながらさまざまなことに挑戦している。そのなかで一番必要なのは、やはり風土作りと人材育成。『マーケティング活動に関する万屋』として、深掘りと多様化を続けていきたい」と結んだ。

 

 

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