2015年08月15日

 5年に1度の日本最大の統計調査「国勢調査」が9月から始まる。今回の調査では、調査方法が大きく変わる。初めて全世帯を対象として、インターネット上からのオンライン調査を取り入れる。全国オンライン回答という「ビッグチャレンジ」だ。パソコン、スマホ、タブレットで、全国津々浦々から回答できる世界最大規模のオンライン調査である。ICT(情報通信技術)の進展を踏まえ、調査手法を進化させ、正確で効率的な統計の作成を行うとともに、国民の負担軽減・利便性の向上などの観点から実施する。

 
 ▼オンライン調査を推進するため、“紙の調査票”の配布に先行して、インターネット回答期間を設ける。9月10日から12日にかけてオンライン回答用IDを各世帯に配布。10日から20日にかけてインターネットで回答を受ける。26日から30日にかけて、オンライン回答のなかった世帯にだけ紙を配布し、10月1日から7日に郵送・調査員により回収する。

 
 ▼帰宅する時間が遅かったり、日中不在がちの世帯であっても、期間中は、都合のよい時間に回答できる。オンラインで回答した世帯には調査員の訪問はない。不正なアクセスなどの監視を24時間行っており、回答データは厳重に守られるという。ただ、オンライン回答の方法は、9月上旬公開というだけで、具体的には不明だ。

 
 ▼2010年の調査では、東京都をモデル地域とし、ネット回答を試験的に実施したが、ネット回答の期間と紙による回答期間とを平行して設定したため、結果としてネットの割合が低くなってしまった。今回は、ネットを紙に先行させ、そこで回答がなかった世帯にだけ“紙の調査票”を配布する。ネットによる回答が増えれば増えるほど、紙の配布や回収・集計などにかかる時間・コストが減ることになる。目論見の1千万世帯を遥かに上回る「スマートな国勢調査」は実現するのか。結果が楽しみだ。

(歩)

 
 

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