2015年08月11日

西岡社長

西岡社長

 (株)西岡製作所(本社・東京都千代田区、西岡南弥社長)は7月10日、東京都新宿区の加藤製本(株)(加藤隆之社長)で、西岡製作所が製造販売するバージョンアップした「トライオート」の発表会を開いた。

 
 バージョンアップされた同機は、A6判からA4判までの書籍に、カバー、腰帯、売上カード、ハガキやパンフレットなどの投込みの装備品5丁を1工程で装着する機械で、さまざまな改良により、セット換えの時間を短縮し、ヒューマンエラーの減少、製本ラインシステムの一部としてトータルな生産効率の向上が可能となった。

 

トライオート

「トライオート」

 「トライオート」は、開発以来46年を経過し、その間モデルチェンジや改良を続けており、今回発表する「トライオート」は、次の時代に求められる機械への要求を満たすために設定したコンセプトに基づき改良をした。同機はIGAS2015でも発表されることから、同機を導入した加藤製本を会場に報道陣に公開したもの。

 

 「トライオート」の改良開発に当たっての新しいコンセプトは(1)より安定した品質の製本(2)より繊細な品質の製本(3)より高い稼働率(4)製本作業が楽しく進められる機械ーーの4点。このコンセプトにより開発した同プラスは製本作業において様々な効率化をもたらす機械となっている。

 

 同社の西岡社長は発表会に先立ち「製本工程の中でトライオートを昔から独占的に供給して来ている。この機械は本の表紙や腰帯、売上カード、ハガキやパンフレットといった付きものを自動で付けていくのがトライオートである。今年で46年目になる。新しいトライオートは、加藤社長からご支援をいただきリニューアルできた。この変動の激しい時代となり将来の機械はこうあるべきというコンセプトを固めた上でなければ見当違いの機械が出来上がってしまう。基本的に製本会社様の色々な問題点を整理し将来機械はこうあるべきとまとめたのがコンセプトとなっている」と述べた。

 

加藤社長

加藤社長

 同機を導入した加藤製本の加藤社長は次のように評価した。
 「私どもは導入するに際して西岡製作所に非常に厳しい要求をし、それに応えていただき感謝を申し上げたい。トライオートを導入する際に3つの大きなポイントがあった。まず、マーケット志向に優れているという点である。西岡製作所はユーザーに寄り添う形で機械を作り上げてくれた。技術というものはオープン化することで様々な物が積み上がって、より良い設備になっていく物である。
2点目は、多品種小ロット対応であるということ。私どものような出版市場を対象とした業者はやはりオフセット小ロットがメインの市場であると考えている。これをいかに効率良く作業するかであり、製本ラインにトライオートを接続させ、初めて自動化されたラインということとなった。
3点目は、ファクトリーライフスタイルの提案である。少子化などでなかなか人材確保が難しい。その中で振り向いてもらえるためには魅力的な設備をもった工場に、魅力的な人材が入ってくる。ここが非常に重要なことだと考えている。
私見ではあるが、工場はショールームであると思っている。これから私どもの会社で働こうという人だけでなく、顧客にとっても魅力的な工場を演出していき、これが工場の評価を高めるのではないかと考えている。そういった面でも今回の機械は今までにない斬新な機械になったと思う」

 

 続いて加藤製本の工場内で稼働している「トライオート」を見学し、セット換えなどをタッチパネル操作でスピーディに行う様子を見学した。

 

同機の改良における効果は次の通り。
(1)セット換えの時間短縮(約3分で完了)(2)セット換えのNC化によるヒューマンエラーの減少(セット換え手順、データの再利用)(3)運転中の再調整の容易化による「チョコ停」の低減(4)製本ラインシステムの一部としてトータルな生産効率の向上が可能。

 

 

技術・製品-関連の記事

PAGE TOP