2015年08月11日

右から高橋、佐々木、森の各氏

右から高橋、佐々木、森の各氏

 印刷インキ工業連合会(高橋弘二会長)は、8月5日午前11時から東京・港区赤坂の組合事務局で記者会見し、印刷インキに関する新しい環境マーク制度として制定した「インキグリーンマーク制度」(igマーク制度)の概要を説明した。7月からオフセットインキを対象に登録申請書の受付を開始、9月1日から制度運用(ラベル表示)を開始する。将来的には植物油インキマークと統合し、より環境に配慮したマークとして普及定着をめざす。

 

 会見には、高橋敬治技術委員会委員長、佐々木章雄環境専門委員会委員長、森貴弘同副委員長、小松原正志専務理事が出席。はじめに高橋技術委員長がigマーク制度制定の目的について「さまざまな業界・業種で環境負荷低減活動に取り組まれているが、最終的な目標は地球環境保全で共通している。インキ業界にとって社会的貢献活動を推進するという重要な役割があるので、インキ業界の環境負荷低減活動を促すため、独自の環境マーク制度を構築した。新制度が会員会社の環境活動の推進に拍車がかかれば幸いである」と述べた。このあと、佐々木環境専門委員長が新制度の概要を説明した。

 

 印刷インキの環境マークには、同連合会が認定するNL規制準拠マークや植物油インキマーク、日本環境協会が認定するエコマークなどがあり、オフセットインキでは、すでに約95%以上(同連合会統計)が該当製品であるなど、既存制度の役割が達成状態で活動推進力が低迷している。そこで、インキの環境負荷低減活動を活性化させるため、既存の環境推進制度の指標を上回る新たな環境マーク制度を構築した。

 

ig_black_3stars

「ig★★★」マーク

 igマーク制度は、主にインキ中のバイオマス割合を指標とし、その度合いによってインキの環境対応レベルを3段階にランク付けする制度。環境負荷の低減を目的に、化石資源由来の原材料をバイオマスに代替する活動を促すのが最大の特徴。ただし、UVインキの場合は、バイオマス成分を多用することが困難なことからインキの持つ環境対応特性(リサイクル適性・省エネ対応)を指標とする。

 

 具体的には、枚葉インキの認定基準は、下位の「ig★(ワンスター)」の場合、(1)NL規制を遵守している(2)アロマフリー溶剤を使用している(3)インキ中の石油系溶剤量は30%以下(4)バイオマス割合40%以上(植物油15%以上)となる。
中位の「ig★★(ツースター)」の場合は(1)(2)(3)はワンスターと同じで(4)バイオマス割合40%以上(植物油25%以上)となる。
 最上位の「ig★★★(スリースター)」の場合は(1)(2)(3)はワンスターと同じで(4)バイオマス割合50%以上(植物油35%以上)となる。
 今回は枚葉インキの他、オフ輪インキ、金インキ(枚葉・オフ輪)、新聞インキ(ノンヒートオフ輪)、UVインキの認定基準を設定している。
 ただし、運用体制が整うまでの経過措置として暫定基準での2年間の運用を認める。

 

 

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