2015年08月01日

 「『品質管理365日』電子版アクセス解析レポート――ユーザー行動ログから当社の品質管理の『品質』を検証する」という興味深い記事が富士精版印刷の「富士」7月号に載っていた。
 同社がネットワーク上に公開した『品質管理365日』第5版(eブック)を印刷業界紙のサイトが取り上げたことで大きな反響を呼んだというものだ。PV数・閲覧者数ともにリリース前の5倍以上に増加し、「印刷会社 品質管理」と検索すると同社が上位に表示されるようになったという。公開はSEO対策の観点からも好ましい波及効果があった。

 

 ▼アクセス数の増加はさておき、ここでは電子版のユーザー像の分析に注目したい。
 同社のeブックは、フラッシュ版(PC専用)、HTML5版、アプリ版(モバイル専用)の3つのフォーマットを用意しているが、HTML5版の利用者が全体の31・5%を占めたという。
 フォーマット別アクセス数(2015年4月1~30日)は、『品質管理365日』電子版がHTML5版31・5%、アプリ版3・2%、フラッシュ版65・3%。
 ところが、一般企業ユーザーを対象にした同社のeブック主要5社平均は、HTML5版8・5%、アプリ版1・5%、フラッシュ版90%と対照的だ。
 『品質管理365日』では31・5%を占めたHTML5版が、一般向けeブックでは8・5%でしかない。

 

 ▼今後の標準規格は、PC、モバイルという端末の種類を問わずに同一のコンテンツで対応できるHTML5だが、現状では一般にはフラッシュが利用されることが多い。
 レポートは、アクセス結果から、業界紙サイトのユーザーである印刷業界関係者は、HTML5と親和性の高いMacユーザーが多数を占め、「新しもの好き」の革新者(イノベーター)や初期採用者(アーリーアダプター)が多いことがわかると指摘している。

 

 ▼「当社は『技術向上第一主義』を掲げていますが、現在、印刷会社に求めれる『技術力』には『ITの活用力』も含まれます。新技術にはリスクが伴いますが、リスクを取ることを恐れていてはイノベーションはありえません。当社も見習っていきたいところです」と力強い。
 大きな課題としてあげているホームページの充実とWeb集客力の強化も着実に進んでいる。

 

(歩)

 

『品質管理365日』電子版 http://kikaku.fujiseihan.co.jp/ebook/qc365days_no5/

 

 

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