東京都印刷工業組合墨田支部は10月27日、墨田区錦糸町の東武ホテルレバント東京において、70周年記念祝賀会を開催した。147人が参加し70周年を祝った。
冒頭、寺田誠支部長は「1953年に墨田支部が誕生し支部運営がスタートした。その後諸先輩方のたゆまぬ努力とご尽力のおかげで70周年を迎えることができた。コロナ禍で交流ができなかった時間を取り戻すべく、さらなる親睦を深めて頂けたら幸いだ」とあいさつした。
その後さっそく乾杯の発声が、東京都印刷工業組合・島村博之顧問よりされ、あいさつでこう述べた。「私は江東支部の所属で、近隣の墨田支部とは親しく付き合っているが、ライバル心を持っていた。組合名簿を見るといつも江東支部の前に墨田支部があった。でも江東支部のほうが支部員は多いぞと、墨田には錦糸町という繁華街があるが、江東には門前仲町があるぞと、そんなかわいいライバル心を持っていたが、決定的に墨田に負ける出来事があった。東京スカイツリーが墨田にできたことだ。もう江東は負けを認める立場になった。ただ来年からは東印工組の方針に従って墨東・墨田・江東支部が一つにまとまって仲間になる。仲良くやってほしい」
松島みどり衆議院議員の来賓祝辞、祝電披露に続き、支部功労者表彰が行われた。4人のプレゼンターを代表して山本亨墨田区長があいさつし、表彰式が行われた。
永年勤続表彰にはプレゼンターとして、前東印工組会長の臼田真人現参与が登壇し、㈱東京オフ印刷・澤田宏子氏にトロフィーを手渡した。
歓談中にはお楽しみ抽選会も行われた。
終盤、東印工組・滝澤光正理事長が来賓祝辞を述べた。「墨田支部は東印工組の中核支部として、有能な先輩方を東印工組に送り込んで頂いた。支部活動として昭和30年代から近隣の支部とも積極的に交流を図ってきた。残紙の無償提供ボランティアも20年以上続けている。全日本印刷工業組合連合会が取組んでいるメディアユニバーサルデザイン(MUD)も発祥は墨田支部だ。当時は色覚バリアフリーで活動して手引書を作成し、地下鉄の路線図を手がけたのが最初だ。その後カラーユニバーサルデザイン、そしてMUDとして全印工連事業として継がせてもらっている。これも墨田支部の皆さんが、社会課題を解決していくことを組合事業に取り入れられていることがオリジナルなので、ありがたく思っている。今年、全印工連では浜松町でMUDフェアを開催し、1000人以上が来場し社会にアピールした。
さて社会情勢の変化に伴い、私たちも組織を変えていかなければいけないと、組織運営改革に着手している。社会から求められる印刷産業として、継続していくため、健全な組合をこれからも続けていく必要がある。22支部をできれば9支部に再編しようとプロジェクトチームを立ち上げた。今、東印工組は一丸となって、組織再編を進めている。墨田支部は来春再編を目指し、墨東・江東支部と一つになる協議を進めている。来春新たなスタートになるが、70年培ってこられた墨田支部の歴史をないがしろにすることなく、新たなステージにつなげていきたい。〇〇さん、今日も面白い話はできませんでしたが、ご容赦ください」
中締めは黒澤文雄70周年実行委員長があいさつした。
「堅苦しい式典は総会・新年会でやっているからいいんじゃないかと、お楽しみできる時間を増やす式次第にさせてもらった。今回のしつらえは私ではなく、実行委員の若いメンバーが作り上げた。滝澤理事長はじめ執行部の皆さんは支部再編で苦労をされている。それを私は目の当たりにして見ている。本日の参加者の皆さんは賛成していただけると思っている」。ここで大きな拍手がわき、「来年の総会、総代会を目指して支部再編がなって、新しい東印工組になることにご協力願いたい」と締めた。