2023年10月31日

DIC㈱(本社・東京都中央区、猪野薫社長)は10月30日に開催した取締役会において代表取締役などの異動を決議し、2024年1月1日付で池田尚志氏(現・常務執行役員)が社長執行役員に就任する。

同日午後、同社会議室で記者会見を開催し、その詳細を発表した。

 

池田氏は、大阪府出身で昭和40年生まれの58歳。

平成2年3月に慶應義塾大学大学院理工学研究科修士課程修了後、同年4月に大日本インキ化学工業㈱(現・DIC㈱)に入社。

新社長となる池田氏

新社長となる池田氏

平成13年6月に米国・ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院修士号取得。

平成25年2月にSun Chemical Corporation Director、平成31年1月にファンクショナルプロダクツ事業企画部長、令和2年1月に執行役員コンポジットマテリアル製品本部長、令和3年1月に執行役員ファンクショナルプロダクツ事業部門長コンポジットマテリアル製品本部長を歴任し、令和4年1月からは現職の常務執行役員ファンクショナルプロダクツ事業部門長コンポジットマテリアル製品本部長に就いている。

 

会見の席上で池田氏は、「私は30年以上にわたって、DICでさまざまな業務に従事してきた。これを通じて、DICの良さと発展の可能性を誰よりも理解していると自負している。当社は“DICビジョン2030”で高邁な理念と価値観を掲げており、その実現に向けてあらゆる観点から取り組んでいく。私の強みは、論理的な思考と常識に囚われない柔軟な発想にあると思う。明確な目標を提示し、その実現のためにもっとも効率的な環境や仕組みを整え、リソースや方法論を大胆に見直すことで、成長ドライブのかかった活気ある会社にしていく」と展望を表した。

 

猪野社長

猪野社長

また、猪野氏は「2018年1月に社長となり、デジタリゼーションが加速していることから、祖業である出版インキを主体とした印刷インキ製品事業への依存度を減らし、既存事業の質的転換、そして新たな事業の柱を創出することを基本戦略に据えて事業ポートフォリオの転換を進め、次世代にわたった中長期的な企業価値向上を考えて行動をしてきた。池田常務執行役員は多彩な経歴の持ち主で、企画構想力にすぐれ、またスピード感をもってグローバルベースでの実行力があるリーダーとなる資質を持ち合わせている。事業ポートフォリオ変革とカーボンニュートラルへの貢献という“DICビジョン2030”の目指す姿に向けて邁進できる逸材であり、期待している」と語った。

 

なお、猪野氏は1月1日付で代表取締役会長に就任し、池田氏は定時株主総会開催日(2024年3月予定)に代表取締役社長執行役員に就任する。

 

 

 

PAGE TOP