東京平版印刷資材同業会(吉田智博理事長:㈱吉田商会・社長)は10月27日、千葉・浦安のホテルオークラ東京ベイで同会の「創立60周年記念祝賀会」を開催した。
同会は昭和35年に、東京都内の印刷資材業を営む同士が集まり「親睦と融和をもって、印刷界の発展に寄与できる会を組織し、ともに発展していく」と言う目標を掲げて設立された。
現在、正会員14社・賛助会員3社で構成され、年3回の研修会・勉強会を開催するなど、印刷会社をサポートするための能力向上などにも努めている。
会の冒頭、あいさつに立った吉田理事長は、「本来、この創立60周年記念祝賀会を開催すべきタイミングは2020年だったのだが、コロナ禍の影響で延期を繰り返し、ようやく開催できることになった。この3年間は会にとっても各会員企業にとってもさまざまな逆風要因があったと思われるが、それでもこれほど多くの人数が集まって、節目の年を寿ぐことができるのは素晴らしいことだと思う。私自身はまだ40歳なので会の創立当初にはまだ生まれていなかったのだが、伝え聞くところによると、近隣同業の仲間同士で飲食しながら情報交換をしていたのが会の原型となったようだ。そんな結成期を経て、だんだんと会員数が増えて勉強会や慰安会などをシステマチックにしっかり活動をやり始めたのが第2ステージ。そして今は、東日本大震災という大きな天災やコロナ禍で人が集まれないといった試練を乗り越え、新たな第3ステージを迎えている。販売店・メーカーの集団として、顧客である印刷業界がどのような方向へ進むのかを考え、そのサポーターとならなければならない。広く情報のアンテナを張り、これまでの資材販売だけではなくアイデアなども提供できるような集団になること、それが我々の第3ステージであり、次なる10年における会の流れにしていきたい」と語った。
祝賀会では、50周年から現在までの間に理事長を務めた、出川秀敏氏(成東インキ製造㈱・社長)、馬場高成氏(太陽インキ機材㈱・社長)、木村友彦氏(㈱馬獅子商会・社長)の3氏に感謝の意を込めて記念品が贈られた。
第14代目で前々々理事長を務めた出川氏は、「私は73歳になるので、もう50年もこの会と一緒に印刷業界を歩んできた。その間、活版印刷からフィルム製版、CTP…と技術の進化はすさまじいものがあったが、みなさんと一緒に変化に対応していくことができた。60周年ということは人間でいえば還暦となる。還暦というのは自分の身体をリセットして第2の人生に生まれ変わるという意もある。人生100年という言葉もあるとおり、当会も本日の節目からまたフレッシュな状態でリスタートを切り、まだまだこれからもこの印刷業界を支えていく存在になっていきたい」と語った。
【正会員】 ㈲インキ屋マイティ―、㈱エバタ、川端色学工業㈱、成東インキ製造㈱、太陽インキ機材㈱、㈲東海インキ工業所、㈱東洋化学商会、日本シーマ㈱、㈱二興、㈱日研化学研究所、㈱馬獅子紹介、㈱水谷商会、㈱吉田商会、ASIAMIX㈱