キヤノン㈱とキヤノンマーケティングジャパン㈱は10月17日から20日まで、東京・千代田の東京国際フォーラムと神奈川・横浜のパシフィコ横浜ノースで、「Canon EXPO2023」を開催した。
「Canon EXPO」は、新製品や将来技術を展示し、キヤノングループの目指す方向性を示す場として、2000年から定期的に開催しているもの。
2015年以来で5回目の開催となった今回は、「Future Focused.Always.~未来の可能性を、ひろげ続けよう~」をテーマに掲げ、時代の要請やビジネス環境の変化に適応して事業ポートフォリオを大きく転換しつつある姿や、最新の製品やサービス、それを支える技術、社会へ貢献するソリューションを展示した。
展示会会場では、キヤノングループの4つの産業別グループ(プリンティング、イメージング、メディカル、インダストリアル)ごとに展示。
その中の1つであるプリンティングのエリアでは、さきごろ発表されたばかりの新製品、商業印刷向けB3サイズ対応インクジェットデジタルプレス「varioPRINT iX1700【 関連記事 】」と産業印刷向けインクジェットラベル印刷機「LabelStream(ラベルストリーム)LS2000【 関連記事 】」の稼働実演が行われた。
また、印刷現場の可視化ソリューションを示すゾーンでは、複数台のキヤノンのオンデマンド印刷システム「imagePRESS」と、インラインおよびニアラインで設置されたホリゾン製の後加工機群が稼働する工場を再現。
ここでは、キヤノンの印刷管理ソリューション「PRISMA」を使って一元管理することで高度に効率化・省人化された新しい印刷工場像を示した。
具体的には、日々の色調整作業をリモート自動色調整にすることによる時間の節約、全印刷ジョブの進捗と作業が一目でわかることによる稼働率向上、印刷機の排紙部から次工程への搬送をAGVが自動的に行うといったことに加え、工場内にいる人の位置や中間滞留および最終製品化された印刷物の場所や量をRFIDタグで把握することでもっとも効率的な作業順を示すナビゲーション的な機能、デジタル管理による資材の在庫管理・発注の最適化など、多品種小ロットな商業印刷生産をする上で最小の人員でもっとも効率的となる生産環境を体現した。