2015年07月24日

共同印刷が、東京女子大学の小田浩一教授との共同研究により開発した可読性に優れた新フォント「小春良読体(こはるりょうどくたい)」が好評だ。

 

小春良読体は、通知文書などで多用される横書き文章の読みやすさを重視して作成したユニバーサルデザインフォント(UDフォント)。文字間を確保する、濁点などのつぶれやすい箇所を大きくするといった工夫で、読みやすさを向上させた。横書きに特化したフォントで、帳票印字に使用するプロダクションプリンタでの使用に適している。

 

クレジットカードの利用明細や契約更新のお知らせなどの通知文書では、性別や取引状況などに応じて内容を変え、ユーザーに最適な情報を提供している。より多くの情報を載せたいというニーズから文字が小さくなる傾向があり、”読みやすさ”の向上が求められていた。

 

小春良読体は、イワタの「イワタUDゴシック」をベースとしたフォントで、同社に製造を委託した。

 

“読みやすさ”の検証は「MNREAD-J(エムエヌリード ジェイ)」で行った。これは、難易度などを統制した30文字の文章を文字サイズごとに用意し、その読み上げ成績(読書速度)を算出、①読書視力(読書がぎりぎり可能な文字サイズ)、②最大読書速度(標準的な読書速度)、③臨界文字サイズ(読書速度が低下し始める手前の文字サイズ)の3項目を評価するもの。その結果、小春良読体は通知文書などで使用される一般的なゴシック体と比較して「読みやすい」と評価された。

 

同社は、通知文書やDMなどを最適化するソリューションを各種提供している。「小春良読体」は、このソリューションのひとつとして2月から販売を開始し、当該フォントを活用したサービス全体として2015年度で5億円の売上をめざしている。

 

 

〇MNREAD-Jとは
ミネソタ大学ロービジョン研究室が開発した検査法「MNREAD」の日本語版。東京女子大学の小田研究室が、日本人の行動やニーズを考慮に入れて同研究室と共同開発した。

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