リョービMHIグラフィックテクノロジー㈱の販売代理店である菱栄機械㈱(本社・千葉県柏市、高木雄二社長)が組織するユーザー会「菱栄ダイヤ会」は7月24日、LED-UV印刷市場の現状およびますます厳しくなる品質要求に応えるための品質管理装置にフォーカスを当てた工場見学会を開いた。
会の冒頭、あいさつに立った菱栄機械の高木社長は、「もはや普通の技術として認識されつつあるLED-UV印刷の魅力や可能性、また一般商業印刷でも標準化されてきた品質検査装置についてみなさんに改めて確認してもらいたい。これらは近未来の印刷経営・営業において必需品となっていくだろう。高級印刷物に強い泰輝印刷㈱、パッケージや付加価値印刷に強い㈱東京オフ印刷という、毛色の違う2社の工場見学をもって、みなさんの会社での次のビジネス展開のヒントにしてもらいたい」と開催趣旨を表した。
泰輝印刷(本社・東京都板橋区、金井太郎社長)では平成26年11月に菊全寸延び判LED-UV5色機「DIAMOND V3000S-5 LED-UV」を導入。
同機にはダックエンジニアリング㈱製のオンライン枚葉検査装置「Trinity Well SLC702M」を搭載している。
実演ではA4判を8面付けしたものを毎時1万6000回転のスピードで4色印刷を行い、高速での乾燥性と品質検査装置のエラー検知精度の高さをアピールした。
東京オフ印刷(本社・東京都墨田区、石原寛祐代表)は5色機1台と単色機2台のランプ型のUV印刷機を有しており、このほど導入した「RYOBI754 LED-UV」は同社にとって初めての省電力UV印刷機。
実演ではホログラム原反に「RYOBI754 LED-UV」で白インキを2度打ちし、それをすぐに隣にあるUV5色機で4色の追い刷りを行い、乾燥性や従来機との互換性・シナジー効果をアピールした。