2015年05月30日

スマートフォンからのインターネット利用者数は2015年4月時点で4,832万人となり、5,000万人に迫る規模に成長していた。また、PCからのインターネット利用者数は同4月で5,100万人となり、2014年7月以降、横ばいに推移していた。一方で、スマートフォンからの利用者数は現在も継続的に増加しているが、2014年度の増加率は19%となっており、2013年度の増加率41%と比較すると、そのスピードが鈍化している――。
ニールセンが5月26日に発表した、最新のインターネット利用動向により明らかになった。スマートフォン視聴率情報Nielsen Mobile NetView(ニールセン・モバイル・ネットビュー)、およびPC版インターネット視聴率情報Nielsen NetView(ニールセン・ネットビュー)のデータをもとにしたもの。

 

性年代別では、2014年での若年層の増加率は低下し、代わって高年齢層での伸長率が高くなっていた。最も増加率が高かったのが「50代以上の女性」で57%増加(112万人増:2015年4月で309万人)、次いで「50代以上の男性」で32%増加(155万人増:2015年4月で646万人)となっていた。 利用時間をみると、2015年4月にはPCから1日あたり54分インターネットが利用され、スマートフォンからは1日あたり1時間48分利用されていた。PCは前年同月比3分(5%)増とほぼ横ばい、スマートフォンでは8分(7%)増となった。
性年代別のスマートフォンからのインターネット利用時間では、「29歳以下の女性」が最も利用時間が長く、1日あたり2時間24分利用していた。次いで「30代の女性」の利用時間が長く、1時間52分となっていた。全体では、女性が男性よりも長く利用する傾向がある。

 

カテゴリの利用状況に目を向けると、2014年にスマートフォンからの利用時間が最も増加したのは、動画や音楽、ゲームなどが含まれる「エンターテイメント」カテゴリで、2015年4月では前年同月と比べると月間3時間13分の増加となっていた。特にゲームの利用時間の増加が、このカテゴリの増加の主要な要因となっている。またEmailやLINEなどが含まれる「コミュニケーション」カテゴリについても月間1時間16分の伸びとなっていた。

 

同社の中村義哉エグゼクティブアナリストは次のように述べている。
「スマートフォンは若年層への普及が一段落して高年齢層へと普及する段階に入った。人口を考えるとパイは大きいが、画面の大きさやリテラシーの問題も相まって、その普及スピードは若年層の場合と比べてスローである。しかしながら、現在でも前月比1%ペースでは増加しており、このままのペースが続いていけば、今年の夏頃には5,000万人を超える規模に成長するだろう。さらに、PCが5,100万人程度で横ばいに推移している状況を考えると、今年の冬頃には、スマートフォンからのネット利用者がPCからの利用者を超える可能性も考えられる。
これは2016年には、本格的にスマートフォンを入り口としてインターネットを利用する時代が来ることを示唆している。情報接触が場所や時間を問わず行われるようになることで、消費者にとって今まで以上に自分のシチュエーションに合った情報の価値が高まる。企業としては、スマートフォンでの視聴行動をしっかりと把握し、どのタイミングで、どのような場所、方法を通してメッセージを伝えていくのかを今まで以上に考える必要があるだろう」

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