2023年03月07日

ハイデルベルグ社は、印刷会社のエネルギー効率を大幅に高めると同時にコストを削減する方法について、専門家からの情報・アドバイス・ヒントを紹介する印刷会社向けのキャンペーンを開始した。

今後数ヶ月間にわたり、いくつかの主要な問題に焦点を当てて、キャンペーンを展開することを予定している。

 

同社でCEOを務めるルードウィン・モンツ博士は、「持続可能性とエネルギー効率というテーマは、印刷業界のサプライヤーにとって重要な競争およびコスト要因となっており、それは印刷会社にとっても同様である。我々はユーザーと一緒になって、業界をリードする役割を、エネルギー効率という点にも広げていく。当社の技術およびデータに関する専門知識により、エネルギー効率の高い生産を実現するための魅力的な選択肢をユーザーに提供し、包括的なアドバイスやコンサルティングを行うことができる。気候保護目標を達成するためには、すべての人々がこれらの問題に取り組む必要がある」と述べている。

 

キャンペーンの開始にあたり、まず「スピードマスターXL106」のエネルギー効率を紹介している。

たとえば、1990年製の「スピードマスターCD102-6+L」と現在の「スピードマスターXL106-6+L」を比較すると、印刷物1000枚を生産するにあたってのエネルギー消費量が13.8kWhから8kWhに、約40%削減されている。

このような成果は、システム全体にわたるさまざまな革新と改善によるもの。

 

基本的なエネルギー消費分をより多くの印刷枚数に分散できるので、印刷機は最高速での稼働時にもっともエネルギー効率が高くなる

基本的なエネルギー消費分をより多くの印刷枚数に分散できるので、印刷機は最高速での稼働時にもっともエネルギー効率が高くなる

印刷会社は最新鋭の設備に投資するだけでなく、設備の使い方を最適化することでエネルギー効率をさらに高めることができる。

印刷機は、高速で走行するほどエネルギーを消費する自動車とは大きく違い、基本的な動作に必要なエネルギー消費量が決まっている。

それ以上のエネルギー消費は、印刷速度の上昇にともなって増加するが、印刷枚数の増加による効果がその分を上回るので、全体のエネルギー効率は向上する。

つまり、印刷機がもっとも効率的に運用できるケースは、1つのジョブを最高速度で印刷し、そのジョブを終えたらすぐに次のジョブを開始するか、ほかに印刷するものがなければスタンバイモードに切り替えるということになる。

 

同社でESG責任者を務めるエヴァ・ボル博士は、「印刷工場のエネルギー効率に関しては、使用する機器も重要だが、その機器を可能な限り最善の方法で運用することも同じくらい重要となる。我々のエネルギー効率向上キャンペーンは、まさにこの点において既存の潜在能力を十分に活用するための基盤を提供するものとなる」と述べている。

 

まずはドイツ国内向けから、「スピードマスターXL106」にエネルギー測定器を標準装備される。

これにより、ユーザーは印刷機のエネルギー消費量を恒久的に監視でき、印刷物1000枚を生産するにあたってのキロワット時をコントロールステーションから確認することができる。

 

キャンペーンの2つ目のテーマでは、省エネ生産を可能にするスピードマスターの周辺機器による省資源化の可能性を紹介する。

続く「メンテナンス」では、定期的なメンテナンスを行うことで機械システムの省資源化やエネルギー収支の改善が可能であることを紹介している。

同社ではこのキャンペーンの一環として、ユーザーと一緒に印刷会社における省エネの可能性を探り、それを実現するためのコンサルティングサービスも提供する。

 

 

技術・製品-関連の記事

PAGE TOP