2022年07月07日

『88歳のSTRONG SPIRIT』

UCDAが「読みやすさ」を認証した「みんなの文字」使用

 

誠伸商事(東京・大田区)の福田七衛会長が『88歳のSTRONG SPIRIT 誠伸商事株式会社創業者の人生手帖』を刊行し、7月1日に同社会議室で会見発表した。「STRONG SPIRITとは『気概』という意味である。気概を持って乗り越えてきた体験は時代を超えて生きる人たちに何らかのお役に立てるものと存じている」という同氏の人生を俯瞰した人生史だが、印刷メディアおよびグラフィック産業の変遷を生の声で伝える産業史でもあり技術史でもある。

 

左から福田和也社長、福田七衛会長、世古真一代表

左から福田和也社長、福田七衛会長、世古真一代表

 

福田氏は1933(昭和8)年11月24日、父・五郎、母・美津子の長男として栃木県粟野町で生まれた。粟野は、日光東照宮の造営などで林業振興が進んだ「日光林業地」の南端にある。福田家は、江戸時代の初めから粟野の地で山林業を営んでいた。

 

慶大卒業後、写真機販売のひのまるやの営業職として社会人としての一歩を踏み出す。その後、工業製品と印刷関連感材の販売営業として六桜商事に入社するが、処遇に不満を感じ、独立を考えるようになる。
独立に当たっては、競合になることを避け、得意である営業力を封印して校正業を選んだ。

 

誠伸商事の創業は1970(昭和45)年。社名は、創業に反対し、援助の要請も受け入れなかった父親の命名。

「帰京する電車の中で、私のバッグに父親が忍び置きしていた一枚の便箋を見つけた。それには『誠伸は偽りのない心をもって仕事に励めば、必ずかがんでいるものでも伸ばすことが出来る。商事とは物事のよしあしを明らかにする仕事をすることである』と記されてあった」という。「無理な解釈とは思ってはみたものの『誠伸』の文字に傷がつかぬよう頑張ってきた」。

 

創業の思いを述べる福田七衛会長

創業の思いを述べる福田七衛会長

 

誠伸商事の営業姿勢の根幹は現場に飛び込み、技能者とともに議論する中で新たな技術を開発していくことで〝匍匐前進〟を企業理念としている。
〝匍匐前進〟は、大学の先輩で後に慶大商学部教授となる村田昭治氏がよく口にしていたことば。犬が歩くとき腹這いになってクンクンと嗅いで回る。商売も嗅覚と触覚が優れていないとダメだと話していたという。

 

同書の原稿整理と編集は、人生120年を〝かたづけ〟るファイリングシステムであり、人生出版のサポートシステムである「ファイルティーチャー」(世古真一代表)のメソッドで行われた。〝かたづけ〟とは記憶と思いを記録にして、曖昧な物事を情報にすること。120年、60年、6年の手帖を使い、人生全体を俯瞰して〝かたづけ〟福田氏執筆の原稿が編纂された。誠伸商事では人生出版のコンサルティングにも応じている。

 

(発行:ファイルティーチャー、販売:ジー・エス・アイ、定価:本体1600円、A5判112ページ、ISBN978-4-9911845-1-2)

 

 

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