2022年07月06日

 チェコの芸術家アルフォンス・ミュシャの作品を所蔵する、大阪府堺市の美術館「堺 アルフォンス・ミュシャ館」に、KOMORIの草創期に作られた石版印刷機が展示されている。
 

 この石版印刷機は、大阪府立今宮工科高等学校がリトグラフの実習用に所有していたもので、今回同館へ寄贈された。納入は1967(昭和42)年に遡り、2005年ごろまで印刷工業科の授業で実際に使われていた。
 印刷機のプレートには『小森印刷機械製作所』との表記があり、1933(昭和8)年ごろに製造されたものと推測される。小森コーポレーションでは、2023年のKOMORI創立100周年を目前に、会社の原点ともいうべき希少性のある石版印刷機が同館に納められたことに、歴史と縁を感じているとしている。
 

 ミュシャが有名になったポスター作品や、室内を彩る装飾パネル、これらはすべてリトグラフで制作された作品である。同館ではリトグラフの印刷方法の動画ガイダンスなどが行われている。ミュシャの美しい芸術作品とともに、美術印刷の歴史上も重要な役割を果たしたともいえる石版印刷機を一度は見ておきたい。
 

 堺アルフォンス・ミュシャ館は、ミュシャの初期から晩年期にまでわたる作品を展示し、生涯にわたる創作活動を紹介している美術館。
 所在地=〒590-0014 堺市堺区田出井町1の2の200 ベルマージュ堺弐番館2F~4F▽TEL=072-222-5533▽FAX=072-222-6833▽ホームページ=https://mucha.sakai-bunshin.com/
▽ミュシャ館YouTubeチャンネル=https://m.youtube.com/channel/UC24GIe70sKkxvK5UcOnpV_w

 

 アルフォンス・ミュシャ(1860‐1939)は、現在のチェコ共和国に生まれ、19世紀末から20世紀初頭にかけて花開いたアール・ヌーヴォーの代表的画家。パリの舞台女優、サラ・ベルナール主演の演劇『ジスモンダ』のポスターで一躍有名に。彼の作品は、しなやかな曲線と美しい色彩が特徴であり、異国趣味や古典古代を思わせる装飾様式で、日本にも『明星』や『みだれ髪』などを通じて大きな影響を及したといわれる。現代の日本でも人気のある作家の一人であり、誰でも一度は目にしたことのある印象に残る作品を数多く残している。
 
 

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