㈱タカヨシ(本社・新潟県新潟市江南区亀田工業団地1の3の21、高橋佑社長)は8月中旬から、㈱TBMが開発する石灰石を主原料とする新素材「LIMEX Sheet(ライメックスシート)」を使用したラベル製品を販売する。
一般的な合成紙ラベルや紙製ラベルと比較し、「LIMEX Sheet」ラベルは焼却時のCO2を含む温室効果ガス排出量と石油由来プラスチック使用量や製造時の水使用量を大幅に削減できる。
「LIMEX」は、TBMが開発する炭酸カルシウムなどの無機物を50%以上含む無機フィラー分散系の複合素材。
石油由来のプラスチックと比較し、原材料調達の工程におけるCO2の排出量を大幅に抑え、焼却時も約58%削減が可能。
石灰石を主原料としたプラスチック・紙の代替となる環境配慮型素材として、プラスチック・紙に次ぐ第3の素材として徐々に普及が進んでいる。
その「LIMEX」をさまざまな加工や印刷方式に対応するシート状にしたものが「LIMEX Sheet」となる。
プラスチック・紙の代替として飲食店のメニュー表やパッケージ・冊子などに使用可能で、従来の印刷用紙と同じようにさまざまな厚さのラインナップが揃っている。
今回の「LIMEX Sheet」ラベルでは、粘着ラベル用としてもっとも薄い80μ㍍グレードを用いた基材をTBMで開発し、タカヨシで印刷テストを実施した。
表側の面に印刷可能なインク受理層が塗工され、裏面には粘着剤塗工がされている。
タカヨシでは7月からサンプル配布を始め、8月中旬から「LIMEX Sheet」ラベル製品の販売を開始する。
環境配慮型素材は高価なイメージがあるが、タカヨシでは一般的な合成紙と同等の価格での提供を予定。
社内でラベル印刷機が多く稼働していることから、納期や仕様調整などの柔軟な対応も可能としている。