2022年06月23日

ハイデルベルグ・ジャパン㈱(本社・東京都品川区、ヨルグ・バウアー社長)と㈱共進ペイパー&パッケージ(本社・兵庫県神戸市、鍛治川和広社長)は6月17日、共進ペイパー&パッケージの関東工場でオープンハウスを開催した。

パッケージ印刷会社を中心に全国各地から約50人の来場者が訪れたこの会では、ハイデルベルグ社製の菊全判7色コーター付印刷機「スピードマスターXL106-7-L 2020ジェネレーション」を中心とする新たなオフセット印刷システムを導入した共進ペイパー&パッケージの新たなビジネスモデルが紹介された。

 

バウアー社長(左)と鍛治川社長

バウアー社長(左)と鍛治川社長

会の冒頭、あいさつに立ったハイデルベルグ・ジャパンのバウアー社長は、「パッケージ印刷会社でのオープンハウスはとても貴重な学びの場であり、共進ペイパー&パッケージに深く感謝したい。今回は、プリネクトやスピードマスターといった新しいソフトウェアや装置の情報だけでなく、今後のパッケージ印刷ビジネスのヒントになる多くのアイデアを提供できる場になると確信している」と述べた。

 

続いて共進ペイパー&パッケージの鍛治川社長が、日本1号機として導入したハイデルベルグ社製のB1判インクジェットデジタル印刷機「プライムファイア106」から「スピードマスターXL106-7-L 2020ジェネレーション」へと入れ替えた最大のポイントについて語った。

そこでは、オフセット印刷の逆襲と表現されるスピードマスターXL106を中心とするオフセット印刷システムがデジタル印刷機をも凌駕する高生産性を実現できること、そしてB1判デジタル印刷機とスピードマスターXL106-7-L 2020ジェネレーションとの原価の分岐点が200枚弱にまで下がったことの具体的な数字をあげながら紹介した。

 

続いて鍛治川社長は、「プライムファイア106からスピードマスターXL106を中心とするオフセット印刷システムへとシフトしての挑戦について」と「スピードマスターXL106の導入で可能になった2つの新たな戦略について」、それぞれ独自のパッケージ印刷戦略について語った。

鍛治川社長は、「スピードマスターXL106」を、ただのオフセット印刷機ではなくデジタライズされたデジタルとオフセットをブリッジさせる印刷機であると表現し、「スピードマスターXL106」を中心とするオフセット印刷システムでは「プライムファイア106」を活用して展開する計画をしていたビジネスの継続・発展を図る。そのビジネスは、▽印刷紙器のコストを最適化する、▽POP市場の開拓、▽紙袋市場への参入--の3点。

そしてさらに、「プロダクトライフサイクルにあわせて最適なコストを提案できるメーカーとなること、デジタル印刷機を絡めて小ロットのPOP分野を引き続き拡大すること、世界的な脱プラスチック・紙化の流れを鑑みて紙袋市場に参入することを目標にしている」と説明した。

 

スピードマスターXL106でのデモンストレーションのようす

スピードマスターXL106でのデモンストレーションのようす

また、「スピードマスターXL106」の導入で可能となった2つの新たな戦略として、「パッケージ印刷における長年の課題である特色への対応としてプリネクトマルチカラーへの挑戦」と「新たなサービスとして開始する印刷会社向け厚紙専用の印刷通販サービス”Imprenta(インプレンタ)”」を紹介した。

プリネクトマルチカラーは、パッケージ印刷会社で生産性向上のボトルネックとなる特色について、7色のプロセスカラーで再現することによりパッケージ印刷における高生産性を追求するというプリネクトの機能のひとつ。

また「印刷通販サービス“Imprenta”」は、商業印刷会社にとって月に数件しかなくてコスト高になりがちな厚紙印刷について、共進ペイパー&パッケージが印刷会社向けに提供するサービス。

これまでに培ってきたWeb技術を活かしたユーザビリティの高いUIを追求した印刷通販となっている。

 

「スピードマスターXL106-7-L 2020ジェネレーション」のデモンストレーションでは、「プリネクトマルチカラー」および自動運転機能「Push to Stop」を駆使し、250枚のジョブ3種を行った。

自動ジョブチェンジを含め、250枚のジョブ3種を約10分間で、オペレーターが操作や介入することなく実施。

厚紙を印刷機の最高速度となる毎時1万8000回転で連続印刷し、パッケージ印刷のプロである来場者達の注目を集めた。

 

 

 

 

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