国立印刷局「お札と切手の博物館」(東京・王子)は収蔵品ギャラリーに「石版印刷物の見本帳 石版印刷鑑(せきばんいんさつかがみ)」を追加した。
同資料は、石版で印刷された製品の作業用の見本帳。これに収められた製品の図柄や文字を写生することで技術練磨を図ることを目的に、彫刻部石版科が製作したもの。
印刷局は石版印刷を明治7(1874)年に開始した。もとは紙幣の偽造防止策の研究を目的としていたものの、やがてさまざまな石版印刷物を製作するようになる。同資料が製作された明治10年には、多色石版印刷による作品を内国勧業博覧会に出品し、その技術力を誇るまでになった。
製造年 | 明治10(1877)年 |
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技 法 | 多色石版印刷 |
サイズ | H283×W390 mm |
お札と切手の博物館 http://www.npb.go.jp/ja/museum/