2022年01月24日

㈱共進ペイパー&パッケージ(本社・兵庫県神戸市中央区、鍛治川清司社長)がハイデルベルグ社製の最新鋭菊全寸延び判7色コーター付印刷機「スピードマスターXL106-7-L 2020ジェネレーション」を導入した。

同社ではオリジナルパッケージを小ロット・短納期で製造・納品する印刷オンラインサービスを展開しており、その主力機としてB1判デジタル印刷機を活用してきた。

その既設機で行っていた仕事のほぼすべてが、最先端のデジタル技術(プリネクト)によって完全にコントロールして超効率化するデジタルオフセット運用によって代替できるだけでなく、さらなる活用領域拡大が見込めることから、「スピードマスターXL106-7-L 2020ジェネレーション」への入れ替えを決断している。

デジタル印刷機からオフセット印刷機への移行を図った狙いや背景について、1月21日に同社関東工場(千葉県千葉市花見川区犢橋町1616)で記者会見を開催し、その詳細を明らかにした。

 

1948年に創業した同社は、紙器・段ボールケースなどについて、企画・設計・デザインからパッケージ製作、外箱の製造、製造した製品のセットアップなどにいたる関連・周辺サービスまでも一手に提供する「トータルパッケージシステム」を展開する。

また2013年からはデジタル印刷技術を活かして、オリジナルパッケージを小ロット・短納期で製造・納品する印刷オンラインサービス「ハコプレ(Hacoplay)」を展開し、これまでにはなかったパッケージの印刷通販という革新的なサービスを確立させている。

2019年にはこの「ハコプレ」事業を強化するために、ハイデルベルグ社製のB1判インクジェットデジタル印刷機「プライムファイア106」を導入している。

 

鍛治川副社長(左)とバウアー社長

鍛治川副社長(左)とバウアー社長

会見の冒頭、あいさつに立った同社の鍛治川和広副社長は「ここ最近のデジタル技術を活用したオフセット印刷の技術革新は目を見張るものがある。2020年にハイデルベルグ社が“プライムファイア106”の生産を終了したことはとても残念であり、このニュースが今回の入れ替えを決断したきっかけとなったが、当社が“プライムファイア106”を活用することによって目指していたほとんどのビジネス領域、たとえば小ロットのパッケージ、紙袋、什器などは、最先端のオフセット印刷機“スピードマスターXL106”を中心とする印刷システムでカバーできると判断した」と語った。

 

今回、同社が導入したのは「スピードマスターXL106-7L 2020ジェネレーション」のほか、CTP「スープラセッター106」「プリネクトプロダクションマネージャー」「システムサービス36プラス(サービス契約)」という包括的な印刷システム。

自動化や効率化を一気に進められるシステムで、プリネクトによってシステム全体が統合されることでデジタル機のような運用を可能としている。

導入前のテストでは、150枚の小ロットジョブを1時間で24種類(同じ用紙を使って基準値で印刷)も処理できることが確認されたという。

「1時間で24種類・計3600枚の印刷物を生産することは既設のB1判デジタル印刷機をもってしてもできることではない。小ロット・多品種の仕事において、オフセット印刷機がここまで効率化されていることを改めて知った。デジタル印刷機が適しているとされてきた領域・ロットをオフセット印刷機がふたたび取り返すという、デジタル印刷に対する“オフセット印刷の逆襲”に大きな衝撃を受けた」と鍛治川副社長はその評価を表している。

 

スピードマスターXL106-7-L 2020ジェネレーション

スピードマスターXL106-7-L 2020ジェネレーション

同社では「スピードマスターXL106-7-L 2020ジェネレーション」導入後、デジタル印刷機との使い分けをする上での分岐点は、これまでの500枚から200枚に引き下げて運用をしていく。

また、自動色合わせ機能や極小ロット対応ができることを応用した「本機校正⇒本生産」の一貫体制を構築し、それをもう一段階発展させて印刷会社向けに「本機校正⇒本生産」の厚紙印刷通販サービス「Impreta」も新たに開設していく。

さらに、7色機を導入した狙いとして、C・M・Y・K・グリーン・オレンジ・バイオレットの固定7色マルチカラー印刷によって特色表現もできる「プリネクトマルチカラーワークフロー」を活用し、脱特色パッケージ生産も展開していく構えだ。

 

最後にあいさつに立ったハイデルベルグ・ジャパン㈱(本社・東京都品川区)のヨルグ・バウアー社長は、「スピードマスターXL106を中心としたハイデルベルグのソリューションが共進ペイパー&パッケージの新しいビジネスモデルの実現に貢献でき、とても嬉しく思う。また、我々のソリューションを“オフセット印刷の逆襲”と評して頂き、全体最適によってビジネスをさらに広げられる可能性があることも理解して頂いたことにとても感激した。今後も共進ペイパー&パッケージのビジネスの成功のために、ともに努力していきたい」と述べた。

 

 

 

 

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