2021年12月07日

ハイデル・フォーラム21(=HDF21、福田浩志会長)は12月3日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪国際館パミールで「第24回全国大会・高付加価値ハイブリッドセミナー」を開催した。

今回はセミナー会場の参加者定員を例年の半数程度として、オンラインでのライブ配信による聴講とのハイブリッド形式で行った。

この高付加価値セミナーでは、①HDF21の第25期事業報告、②㈱吉野家ホールディングスの安部修二会長による「ミスター牛丼が語る“組織をまとめるリーダーシップとコミュニケーション”」を演題とした基調講演--が行われた。

 

福田会長

福田会長

会の冒頭、あいさつに立った同会の福田会長は「この1年間は新型コロナウイルス感染症の流行による緊急事態宣言などもあり、従来のような対面型の行事が一切できなかった。そこで、新時代に即した方法としてリモートによるセミナーを全国で17回実施したところ、のべ4500人もの人に視聴してもらった。これまでのような対面型のセミナーの場合、出席するのはたいてい会員企業の経営者や幹部に限られ、また該当地区のセミナーにしか参加できなかった。それがリモートの場合は、どの地区のセミナーでも参加でき、また経営者や幹部以外の社員も気軽に参加できるので、会員企業全体のレベルアップにもつながったと確信している」と昨年の活動状況を振り返った。

続けて、「印刷業界では、市場規模の縮小、用紙・刷版・インキの相次ぐ値上げなど、経営環境が厳しくなっている。“ピンチはチャンス”という言葉もあるが、それに向けてなにを考えたのかが重要となる。コロナ禍によって一変した世界や市場は、以前のような元通りにはならないだろう。従来のやり方が通用しなくなっている今、自社・自身の行動を変えなければ会社の未来・結果を変えることもできない。当会では今後も、会員企業のビジネスの役に立てるように、みなさんとともに未来を見据えながら邁進していこうと思う」と今後の活動方針について表した。

 

バウアー社長

バウアー社長

また、ハイデルベルグ・ジャパン㈱(本社・東京都品川区)のヨルグ・バウアー社長は「今年も新型コロナウイルス感染症に世界中が振り回されたが、ハイデルベルググループ全体では業績に大きな減少はみられなかった。ドイツ、中国、アメリカの印刷会社では設備投資意欲が旺盛で、今年6月に発表した“スピードマスターCX104”についても世界中から注文を頂いている。そのほかにプリンテッドエレクトロニクス、そして電気自動車・eモビリティ分野の生産も大幅に伸びている。話は戻って印刷業界については、我々は常日頃から、ユーザーのみなさんの生産システムの能力を最大限に発揮してもらうこと、そして無駄のないオペレーションをしてもらうことについて考えている。そこで、装置の稼働データを分析したコンサルティングを始めている。具体的には、データ分析をして、できる限りコストを抑える方策、そしてコスト削減額を明確な数字にして表すものとなる。既成概念やこれまでの習慣を捨て、どのように装置を使うと利益を上げられるのか、そのためにはどのように仕事のやり方を変えればいいのかという点を提案する。オープンでチャレンジングな姿勢の中にこそ成功の鍵は隠れているものだ。当社はユーザーのみなさんの真のパートナーとして、一歩先の提案をすることで成功へのサポートをしていく」と述べた。

 

基調講演では、会社再生法の申請や日本経済をも揺るがしたBSE問題による牛丼販売中止など、2度にわたる逆境の下で経営を牽引し続けて復活を成し遂げた安部氏の、強いリーダーシップの根源と一体感のある組織作りなど、リーダーの在り方や実践的な経営学が語られた。

 

 

 

 

 

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