2021年12月03日

ハイデルベルグ・ジャパン㈱(本社・東京都品川区、ヨルグ・バウアー社長)は12月1~3日の3日間、同社東京カスタマーセンターで、「Push to Stop2021-ALWAYS A STEP AHEAD~今、必要なのはパラダイムシフト~」と銘打ったオープンハウスを開催した。

のべ250人程の来場者が訪れたこのオープンハウスでは、これからの印刷会社が成長するための要素として、▽ゲームチェンジ、▽エンドtoエンド、▽サステナビリティ--という3つのキーワードを挙げ、それらを実現するための先進技術・機器・ソリューションなどを幅広く紹介した。

 

バウアー社長

バウアー社長

会の冒頭、あいさつに立った同社のバウアー社長は「コロナ禍によって世の中における変化のスピードはますます加速している。その中で、どのようにしたらこの時代や状況を踏まえつつ、将来の成功を勝ち取れるのか。それは、既成概念や習慣にとらわれず、ビジネスのやり方をトータルで見直すこと、パラダイムシフトが必要だと確信している。印刷業のみなさんの困りごとをしっかりと理解し、みなさんとともに既成概念や習慣を乗り越え、成功を可能とするソリューションを一緒に考え、遂行させてもらいたい。ハイデルベルグは印刷受注から納品にいたるまでの工程・業務をエンドtoエンドで理解し、包括的なソリューションを提供できる唯一無二の存在だと自負している。印刷業界のみなさんの成功こそが我々にとっての成功なので、このオープンハウスではみなさんの成功をサポートする数々のソリューションを披露したい」と述べた。

 

今回のオープンハウスではパッケージ印刷向けと商業印刷向けの2種類の内容を展開。

双方ともメーンデモンストレーションでは、今秋から国内での納入が開始された新型の菊全寸のび判印刷機「スピードマスターCX104」が紹介された。

「スピードマスターCX104」はデジタルトランスフォーメーション、言い換えると自動化機能によって誰にでも高いレベルで扱うことができるようにした、属人性を排除することに主眼を置いた最新鋭の印刷機。

フラッグシップモデル「スピードマスターXL」の各種最先端機能が盛り込まれた、1020㍉サイズ機となる。

 

スピードマスターCX104の実演

スピードマスターCX104の実演

その7色コーター付UV印刷機「スピードマスターCX104-7+L UV/IR」を使った商業印刷向けの実演では、完全自動運転機能「Push to Stop」による3ジョブ連続印刷が行われた。

印刷機側では50ジョブまでのジョブ情報を受け取ることができ、その内容に基づいてもっとも効率的な生産ができる印刷順をAIによって判断する。

「Push to Stop」機能では、最初のジョブのプリセットを行い、さらに色や見当などをインライン品質検査装置と連動して自動調整を行い、本刷りを開始する。

指定数量を刷了すると、そのまま次ジョブへの刷版交換や洗浄といった切り替え作業も自動で行い、ふたたび色や見当も自動調整して本刷りに移行するという流れを、印刷オペレーターの指示・操作を一切介することなく繰り返していく。

また、7色機で4色印刷をする場合など、使用しないユニットがある場合にローラープロテクション液を塗布するといった細やかな部分まで、印刷機側が自動で判断・実行する。

 

一般的な印刷作業であっても自動運転による印刷であっても、生産効率を落とす大きな要因となるのがインキ替え作業となる。

そこで今回のデモンストレーションでは、固定7色印刷と特別なスクリーニングを掛け合わせることによって特色を再現する技術「プリネクトマルチカラーワークフロー」を提唱した。

この「プリネクトマルチカラーワークフロー」は、CMYKにオレンジ、グリーン、バイオレットの7色インキで色表現することによって特色をも再現し、印刷機の稼働効率を著しく落とす要因となるインキ替え作業を排する技術となる。

実演での3ジョブでは、▽特色表現をふんだんに使った華美なデザイン、▽4色印刷にワンポイントだけ特色を使用したデザイン、▽通常の4色印刷--を行い、特色インキを使わなくても同等の再現ができることを紹介したほか、インラインで全紙の色を測っていることによる色の転びのなさもアピール。

また、プリプレスでの分版作業でも少ない色数で事足りる際には自動で無駄なく判断・処理する点も紹介された。

 

MASTERWORK製の後加工機の国内販売も開始

 

Promatrix106CS

Promatrix106CS

同社ではさきごろから、マスターワーク社製の平盤打ち抜き機、箔押し機、製函機、品質検査装置の国内取り扱い・販売を開始している。

同社ではこれまで、半裁サイズに対応するKAMA社製の打ち抜き機や箔押し機、製函機の販売をしてきたが、このたびマスターワーク社製の製品も取り扱うことになったことで、全判サイズにも対応するパッケージ製作ソリューションがすべて整った。

今回のオープンハウスではその中の、平盤打ち抜き機「Promatrix106CS」を展示した。

 

 

 

 

 

 

 

 

PAGE TOP