2021年10月15日

ハンガリーを代表するパッケージ会社のカルトンパックドボジパリニャルティ社が2020年9月から、パイロットユーザーとしてハイデルベルグ製の新型菊全判枚葉オフセット印刷機「スピードマスターCX104」を導入・稼働した。

そのインテリジェントなオペレーションコンセプトと新しいコーティングユニットによる効果から、生産性を25%向上させている。

 

同社は100人以上の従業員を擁している折り箱メーカー。

1952年に創業し、現在は顧客および200社以上のサプライヤーと密に協力しながら、地元および多国籍な製薬会社、化粧品、食品業界向けのパッケージを生産。

構造・デザインから、印刷、型抜き、完成品に至るまでの一貫生産をしており、オーストリア、ベルギー、ドイツ、ルーマニア、ロシアに製品を輸出している。

 

CEOのボイシュコ博士(左)と生産オペレーションマネージャーのテレキ氏

CEOのボイシュコ博士(左)と生産オペレーションマネージャーのテレキ氏

ハンガリー経済は新型コロナウイルス感染症の拡大によって大きな打撃を受けたが、同社は生産プロセスの効率をさらに高めることを目的として、パイロットユーザーとしてハイデルベルグ社製の新しい菊全判コーター付5色機「スピードマスターCX104」に投資する決断をした。

同社では導入からの数ヶ月間で生産能力拡大に成功し、生産ボリュームを増やすことができたと報告している。

同社でCEOを務めるシャンドル・ウスカイ-ボイシュコ博士は、「スピードマスターCX104は戦略的コラボレーションのひとつとして導入した。ヨーロッパでこのチャンスを得ることができたのは、ほかに1社しかない。当社はこのことをとても誇りに思っている。当社の仕事の構成を考慮すると、新しいスピードマスターCX104は、柔軟性、信頼性、品質に関する期待を満たすものだ。とくに、インテリジェントな操作コンセプトとコーティングユニットの高いパフォーマンスに感銘を受けた」と投資を決めた理由を振り返る。

 

同社は、ハイデルベルグ・ハンガリーのサービス部門からサポートを受けながら、コロナ禍にある2020年9月にスピードマスターCX104を稼働させ、3シフト制の運用を続けている。

生産を始めた1ヶ月後、新しい印刷機は生産量の大部分を占めるまでになった。

各シフト中に複数回、新しいジョブへの切り替え作業があり、スピードマスターCX104の迅速に仕事替えができる能力がとても有益にはたらいている。

新しく開発されたコーティングユニットは、スピードマスターXL106のコンセプトを数多く採り入れており、迅速な仕事替えに大きく貢献している。

軽量かつシンプルなロック機構により、アニロックスローラーを1人で素早く交換することができる。

同社ではコーティングアプリケーションを頻繁に交換するため、この時間を節約できることはとても大きな意味を持つ。

さらに、オートプレートプロのおかげで、プレート交換を2分以内に完了することもできる。

インテリジェントな制御機能の多くはXLテクノロジーに由来しており、プリネクトプレスセンターXL3ではアシスタントソフトであるインテリスタート3がジョブキューにリストされているジョブを分析し、ジョブ替えに必要なすべての洗浄プロセスや前準備プロセスを有効化する。

スピードマスターオペレーティングシステムは、前準備と生産プロセスを論理的な順序に沿ってオペレーターに示し、手動で作業が必要な場合には信号を出してくれる。

 

同社で生産・オペレーションマネージャーを務めるノラ・テレキ氏は、明確に構造化されたユーザーガイダンスと、印刷機の機能と稼働ステータスがわかりやすく表示されるプリネクトプレスセンターXL3を高く評価している。「時間の節約はとくに重要だ。スピードマスターCX104は前準備時間を10分短縮することができる。新しいスピードマスターによって全体として、既設機のスピードマスターCX102―5+Lと比べて25%以上の生産性向上を果たせている」とテレキ氏は語っている。また、試運転から1年が経過したことを受け、同社のボイシュコ博士は「顧客に最高のサービスとパッケージ製品を提供するため、我々は生産技術に高い要求を持っている。スピードマスターCX104は我々にとって完璧な印刷機であり、ハイデルベルグは理想的なパートナーだ。我々は、さらに大量の生産をより効率的に行うことができ、以前よりも柔軟に顧客のニーズに応えることができている」と述べている。

 

 

 

 

 

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