2021年10月14日

ドイツ・コーブルクに拠点を置くパッケージ印刷会社のCoburger Kartonagenfabrikでは、昨年にKoenig&Bauer社製の菊倍判インラインニスコーター付6色機にトリプル延長デリバリーを備えた「Rapida145-6L」を導入した。

ハイレベルな自動化機能を持つこの印刷機に、作業労働性をさらに高められるようなカスタマイズを施したことで圧倒的なパフォーマンスを発揮し、ほかの印刷機に丸々1シフト分の余裕ができるほどの効果を生んでいる。

 

約4万平方㍍のスペースを持つ同社の工場には、2台の枚葉オフセット印刷機に加えて、段ボール用ラミネート機、打ち抜き機、10台以上の製函機、窓接着機、そのほかの特殊な機器などが稼働し、300人の従業員が毎日、数百万個の折り箱を生産している。

 

Coburger Kartonagenfabrik社で稼働する「Rapida145」

Coburger Kartonagenfabrik社で稼働する「Rapida145」

同社がこのような素晴らしい成果を得られた背景には、「Rapida145」に搭載されたさまざまな自動化ソリューションと印刷機に施したカスタマイズがある。

フィーダー部での引き針のない機構となるドライブトロニックSISによる円滑な給紙、自動化によるインキキー操作からの解放、とても高速なニスコーティング版の自動交換など、印刷オペレーターの作業負担が大きく軽減されている。

また、これらの機能を補完するものとして、インラインでの自動色調制御システムのクオリトロニックカラーコントロール、紙伸びを補正するためのプレートのリモートストレッチ機構も搭載している。

さらに、パッケージ印刷における効率化を図るために、印刷機に630㍉の嵩上げを施しており、1.8㍍以上の積紙をノンストップで処理できる。

全自動パイルロジスティクスのおかげで、厚い板紙に印刷する場合でも中断のない生産を可能としている。

 

プレートを持ちあげるためのトロリーリフトをうまく活用し、歩行距離の短縮化も果たしている

プレートを持ちあげるためのトロリーリフトをうまく活用し、歩行距離の短縮化も果たしている

同社の印刷オペレーター達は、プレートを印刷機のステップ上に持ち上げてくれるトロリーリフトをうまく転用してインキを印刷機に運ぶための追加のリフトを設計したり、使用済みの洗浄布を床の高さにあるゴミ箱へ落とすことができるような集積装置も作っている。

これらの追加カスタマイズ機能は、忙しなく印刷機のステップへ登ったり降りたりする必要性を最小限に抑えることになり、それによって印刷オペレーターの歩行距離は短縮され、ひいては作業事故のリスク軽減にもつながっている。

 

印刷機の自動化などに起因するパフォーマンスの飛躍的な進歩は、単位時間あたりの本刷り生産枚数の多さにも顕れており、それは月ごとに増加し続けている。

Koenig&Bauer社がユーザーに情報を提供している、世界中で稼働する同型の印刷機(Rapida145)との稼働率を比較したパフォーマンスレポートによると、同社で稼働するこの「Rapida145」は世界トップクラスのパフォーマンスを示している。

 

新しい「Rapida145」での1日の生産量は、同社の生産量全体の60~70%を占める。

高生産性という強みを最大限に発揮させるため、集中的に230~250㌘/平方㍍の板紙への印刷に注力させており、そのおかげでほかの既設印刷機の稼働時間が丸々1シフト分節約されている。

 

同社ではISO9001からFSC、HACCP、エネルギー管理にいたるまで、食品および非食品包装の製造に適用されるあらゆる認証を取得している。

また、現在のパッケージ市場ではプラスチックに代わる再生可能資源の使用が求められており、同社はこの変革をリードする業界の先駆者でもある。

このような再生可能資源を求める市場からの要請は、同社にとって大きなメリットにつながっている。

同社の機械構成や自動化機能は大量生産に主眼を置いたものとなっており、瞬発力のある一貫生産体制をベースにした製品の倉庫保管サービスやパッケージ製品のオンタイム出荷が、主要な顧客に提供する標準サービスのひとつとなっている。

新しい「Rapida145」はこの一連のサービスに不可欠な要素となっており、変化する市場環境や厳しさを増す顧客からの期待にも応えるものとなっている。

 

 

 

 

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