2021年07月15日

ハイデル・フォーラム21(=HDF21、福田浩志会長)のポストプレス研究会は7月15日、東京・品川のハイデルベルグ・ジャパン㈱本社会議室で報道陣向けに活動報告会を開催した。

HDF21が展開する4つの分科会の1つであるポストプレス研究会では、今期から来期にかけて新たな取り組みを企画し、8月31日には紙加工の未来を創造するプロセスを学ぶオンラインセミナーを、10月15日と11月5日にはオンラインワークショップを実施する。

その企画立案の背景や活動の狙いなどといった詳細について、この報告会で明らかにした。

 

最初から紙を使わずにタブレットで教育を受けている子供達が大人になる10年後も、そのまた子供達が大人になる50年後も、印刷という産業が生き続け、印刷物が多くの人から必要とされるものであってほしい。

そのような未来を描くには、印刷がどうあるべきなのかを再定義し、印刷物の新しい価値を創造することが肝要となる。

HDF21ポストプレス研究会ではそのような視点からスタートし、生物の進化のように生き残りのための新たなアイデアを発想する思考法である「進化思考」という考え方をベースにして、印刷や製本、紙加工の未来を創造していくプロセスを学ぶ企画を、今期から来期にかけて展開する。

 

篠原会長

篠原会長

会の冒頭、あいさつに立ったHDF21ポストプレス研究会の篠原慶丞会長(㈲篠原紙工・社長)は「2018年にポストプレス研究会の会長に就いた際、2つの活動指針を掲げた。1つは従来と同じ流れの、製本技術の研究・発信をするということ。そしてもう1つが、印刷・紙メディアの価値をもう一度考え直すということだ。そもそもなんのために製本・印刷産業が存在しているのか、なんのために本は作られるのか。このようなそもそも論を深掘りして本質を理解していくことで、新しいサービスや市場を創造させられないかという想いから、このような問題提起をした。それを踏まえた活動展開として、製本・ポストプレスという狭い範囲だけにとどまらず、紙メディアの価値や印刷産業の価値を協議したり、勉強していきたい」と語った。

 

それを具現化する企画が、「進化思考」をテーマに掲げたオンラインセミナーとオンラインワークショップになる。

「進化思考」とは、生物が長い歴史のおいて生存競争をする中で変異と適応を重ねて進化してきたプロセスに当てはめ、製本・印刷産業のアイデアやデザインを考えることで、より革新的な変異・新しい可能性・将来に適応する方策を描くというアプローチとなる。

 

オンラインセミナーでは、「進化思考」の概念や新しいことを創造するためのプロセス、固定観念に囚われない考え方、現状分析や現在抱える問題の紐解き方といったノウハウを解説する。

それを受けたオンラインワークショップでは、参加者全員がそれぞれに変化する将来における製本・印刷会社の取り組みを考えて発表するという実践を通して、画期的・創造的なアイデアを出す方法を体験していく。

篠原会長は、「このような思考法・考え方を習得するための勉強を通し、5年後や10年後、さらなる未来にも通じる、印刷物の価値を作る礎になれれば嬉しく思う。また今回の企画は、HDF21の会員に限らず、全国の製本・印刷会社、紙メディアに関連する人、印刷物発注者なども参加できるよう、門戸を広げる」と述べた。

さらに、このワークショップでの参加者達の創造や発想は、HDF21の会員が共有できるような形で発信していくという方針も示した。

 

【開催概要】

▽テーマ=進化思考」~生物の進化のように、アイデアを発想する思考法を学ぶ~

▽オンラインセミナー日時=8月31日 午後1時半~3時半

▽オンラインワークショップ日時=第1回目:10月15日 午後1時半~4時、第2回目:11月1日 午後1時半~4時

▽講師=NOSIGNER 太刀川英輔代表

▽参加申込=HDF21ホームページの「お知らせ」欄より

 

 

 

 

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