2021年06月30日

独・ハイデルベルグ社は6月23日、オンラインイベント「IT‘S SHOWTIME!」および中国・北京で開催された「CHINA PRINT2021」で、新型枚葉オフセット印刷機「スピードマスターCX104」を発表した。

この新しい「スピードマスターCX104」によって同社では、成長を続けるパッケージ印刷分野での同社のポジションを強固なものにするとともに、自動化と柔軟な機械構成という商業印刷において高まっているニーズにも対応することを目指している。

 

スピードマスターCX104

スピードマスターCX104

「スピードマスターCX104」は、商業印刷、パッケージ印刷、ラベル印刷の各用途において、高いコストパフォーマンスを発揮する、最先端の技術を搭載したモデル。

装備のバリエーションを選択する際、完全自動運転機能「Push to Stop」も利用できる拡張性、また印刷/コーティングユニットが最大で15ユニットまで構成できる柔軟性も備えている。

同社のライナー・フンツドルファーCEOは「我々は印刷業界の未来に向けて、積極的に投資をしている。新しいインテリジェントなこの印刷機の開発によって、ユーザーと当社自身の競争力が大幅に向上する。ユーザーに幅広い市場で可能性を広げてもらうべく、より多くのニーズと幅広いアプリケーションに対応する印刷機とした。世界中の多くの印刷会社に、この新しい印刷機を通して最先端の技術を体感してもらいたい」と述べた。

 

「スピードマスターCX104」は、新しい人間工学に基づいた設計をもって操作の簡便化を図るために、標準装備で多くのアシスタントシステムを搭載。

コンソールステーションの「プリネクトプレスセンターXL3」や印刷機が、印刷オペレーターに可能な限りのサポートが提供される。

 

準備時間を最小限にする「インテリスタート3システム」は、印刷ジョブを処理するために必要なジョブ替え作業の処理順を自動的に決定するもの。

印刷機の状況を継続的に監視しており、現在の印刷機の状況と以降のジョブを比較し、最短・最適な準備作業を分析・判断した上で、そのジョブ替え作業を自動的に開始・実行する。

「インテリガイド」および印刷/コーティングユニットに備えられた「インテリライン(カラー制御LED)」は、印刷オペレーターに対してつねに印刷機の状態をわかりやすく知らせ、もし手動での介入が必要となった場合にはそれをするように促してくれる。

新しく開発された「インテリラン」は、ジョブ替え作業以外についても印刷オペレーターに合理的かつ最適な動きをナビゲーションする。これにより印刷オペレーターは、その時々でどの作業をするべきか、優先順位を示された情報を得ることができる。

 

「スピードマスターCX104」には、ウォッシュアシスタントやカラーアシスタントプロなど、AIに基づいたアシスタントシステムも多数搭載されている。

これらのシステムは、正確な制御による安定したプロセスの実現、最小限の準備時間、無駄やエネルギー消費の削減が図れ、よりパフォーマンスを向上させることができる。

さまざまなプリネクト色測定システムも、無駄を最小限に抑えながら、最適で再現性のある色の安定性を実現する。

 

「スピードマスターCX104」の大きな進化点の1つとして、新しいコーティングユニットが挙げられる。

これはXLシリーズの技術を踏襲しており、簡便な操作による迅速な準備作業、そしてコーティング品質のさらなる向上に重点を置いて開発された。

アニロックスローラーの重さが従来よりも30%軽いため、アニロックスローラーの交換作業の負荷・時間が大幅に削減でき、フィールドテストでの実際の作業において、1人だけの作業でも1/4の時間で行うことができる。

また、新しいコーティングブランケットシリンダーにより、コーティングフォームの変更もより簡単になり、最大で25%速くできる。

さらに、新しいベアリングユニットとチャンバーブレードは、最高速で印刷しても均一なコーティングが可能となる。

 

「スピードマスターCX104」のインキユニットとダンプニングユニットは、とくにUV印刷でインキとダンプニングユニットのパフォーマンスを向上させるオプション機能も用意されている。

たとえば、統合されたインキミスト回収装置は、とくに高速印刷での工場内への排出量を削減する。

自動インキアジテーターは、UVインキの粘度を一定に保つことにより、高い印刷品質を実現する。

追加のウォッシュアップ溶液の供給は、油性インキとUVインキを兼用する際のオプションで利用できる。

UV印刷と油性印刷の操作を切り替えると、正しい洗浄液が自動的に使われ、洗浄プロセスを高速で行える。

オートプロテクトオプションは、当該ジョブでは使用しない印刷ユニットを、サフィラローラー保護液を塗布することでインキローラーを保護するが、この作業もインテリスタート3が自動制御する。

 

 

 

 

 

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