2021年04月08日

リョービMHIグラフィックテクノロジー㈱(本社・広島県府中市、広川勝士社長)は4月から、フラッグシップ機であるRMGT10シリーズのB1判「1050V1モデル」と菊全判ワイド「1020V1モデル」をバージョンアップした、「1060/1020V2モデル」の発売を開始する。

 

印刷市場では多品種、小ロット、短納期化の傾向がますます強まっている。

また、若年層のオペレーターの確保が難しいこと、熟練者の減少で印刷ノウハウの伝承が困難という課題も抱えている。

こうした状況に対応して同社では、印刷機の稼働率を高める自動化装置やスキルレス操作、印刷品質の自動管理などを可能にする各種のデジタル制御システムを開発し、RMGT10シリーズに搭載してきた。

 

RMGT 1060ST-4/1020V2ST-4

RMGT 1060ST-4/1020V2ST-4

そして今回、RMGT10シリーズの「1060/1020V2モデル」では、商業印刷・パッケージ印刷市場に向けて、さらなる生産性アップとオペレーター支援を強化したさまざまな新機能を開発し、採用している。

商業印刷用途としては、▽片面印刷機のST、▽両面専用印刷機のタンデムパーフェクターTP、▽片面/両面兼用印刷機のPF--の各タイプを対象として、新開発の自動運転機能「スマートアシストプリンティング」をはじめ、目標濃度に素早く到達する新たな予測制御システム、ジョブデータの自動並び替え機能、ブランケット洗浄時間の短縮などの諸機能を搭載することで、既存モデルに比べて最大約70%の準備時間短縮を実現した。

 

自動運転機能「スマートアシストプリンティング」は、画面のワンタッチ操作で複数ジョブの連続印刷を全自動で行える機能。

用紙を抜き取ることなく自動で濃度調整、見当合わせが行える印刷品質管理システム「PQS-D」と連動し、小ロット連続印刷の稼働率向上と省力化に大きく寄与する。

 

パッケージ印刷用途としては、薄厚兼用印刷機のLXを対象として、給排紙性能を一段と高めてパッケージ印刷の実速度域を大幅に向上している。

さらに、商業印刷用のST、TP、PFタイプで追加された準備時間短縮の機能に加え、印刷中に次の仕事の準備作業を並行して行える昇降式コーティングユニットを新たに装備できるようにし、パッケージ印刷における準備時間を既存モデルに比べて最大で約40%短縮している。

このほか、バージョンアップモデルでは給紙部/排紙部の操作パネル、ボタン類、カバーデザインを総合的に見直し、操作性とアクセシビリティの向上を実現。

また、1060モデルでは用紙幅サイズをこれまでの1050㍉から1060㍉(印面幅1050㍉)に拡大し、B5サイズの16面付け印刷を可能とするなど、仕事の幅をさらに拡げられる仕様としている。

 

「1060/1020V2モデル」の主なバージョンアップポイントは次のとおり。

【全モデル共通のバージョンアップポイント】

RMGT 1060TP-8/1020V2TP-8

RMGT 1060TP-8/1020V2TP-8

▽小ロット連続印刷の稼働率を高める自動運転機能「スマートアシストプリンティング」

画面のワンタッチ操作でインキプリセットからブランケット洗浄、版交換、テスト刷り、見当合わせ、濃度調整、本刷りまで、複数ジョブの連続印刷を全自動で行える機能を新たに開発。小ロット連続印刷の稼働率向上と、省力化を実現する。

▽目標濃度に素早く到達し、損紙枚数を低減する新開発の予測制御システムを搭載

自動で濃度補正値を設定し、インキキーへとフィードバックする、これまでの制御システムをさらにグレードアップした新たな予測制御システムを開発。目標濃度まで素早く到達し、刷り出しまでの損紙を低減させる。また、目標濃度に到達した後も、予測制御システムにより最適濃度に対して自動で追従するため、安定した印刷濃度を維持する。

▽ジョブデータの自動並び替え機能

印刷会社の基幹システムからのデータを基に、用紙、色、納期などの印刷条件に合わせた最適な順序にジョブの並び替えを自動で行うことができる。用紙替えなどの段取り時間が短縮され、効率的な運用ができる。

▽ブランケット洗浄の時間短縮

ブランケット洗浄装置の洗浄サイクルを最適化し、洗浄時間を従来モデルより約20秒短縮した。

▽給紙部・排紙部の高い操作性とアクセシビリティ

給紙部、排紙部の操作パネルにタッチパネルディスプレイを装備。また、人間工学に基づき、給紙部/排紙部のパネル、ボタン類、カバーデザインなどを総合的に見直し、操作性・アクセシビリティを一段と向上させた。

 

【薄厚兼用印刷機LXのバージョンアップポイント(パッケージ市場向け)】

RMGT 1060LX-6/1020V2LX-6

RMGT 1060LX-6/1020V2LX-6

▽パッケージ印刷の高速化

排紙部に新開発の多角形真空吸引車を採用。見当部では、操作側、反操作側の横針を同時に作動し、横針の引き力を高める横針プッシュ・プル機構や、前当てで厚紙給紙を確実に行う前当てひさし上下揺動機構を採用した。これらにより、パッケージ印刷の実速度域を大幅に向上させている。

▽印刷中にニス準備が行える昇降式コーティングユニット

昇降式コーティングユニットにより、非使用時はニス胴を上部に移動させ、印刷物の傷発生を防止。また、ニス胴を単胴駆動させることで、ニス胴の清掃や版の交換など、次の仕事に向けての準備作業を印刷機稼働中に並行して行うこともできる。さらに、ニス胴への版取り付けをスピーディーに行える、半自動刷版交換装置SPCの搭載も可能。

▽用紙変更作業における準備時間削減

紙厚に連動した見当部のプリセット機能を強化。見当部の紙押さえ機構は、薄紙から厚紙への切替え作業を自動化した。また、厚紙用紙押さえコロは厚紙給紙に対応して自動で高さ調整を行うので、用紙変更での準備時間を短縮できる。

 

 

 

 

 

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