2021年03月23日

Koenig&Bauer社製の枚葉オフセット印刷機「Rapida」には、電子制御およびセンサー技術が数多く搭載されており、印刷機の動作に関するデータが同社のリモートメンテナンス部門に収集・保存されている。

新型コロナウイルス感染症の世界的流行によって移動や人と人との接触を控えることが求められている今、このデータドリブン型のリモートサービスが印刷機の稼働効率およびユーザー満足度の向上に役立っている。

 

わかりやすく図示して段階的に作業指示することもできる

わかりやすく図示して段階的に作業指示することもできる

メンテナンス作業時や万一のトラブル発生時にその通知が電話応答のみの場合、複雑な機械の構造や作業中に発生する現象の問題を扱うにあたって問題のすべてを伝えることができないため、限られた支援しかできないリスクがある。

そこで開発されたデジタル技術が「Visual Press Support」になる。

 

この「Visual Press Support」は、コールセンターとの電話での対応時、モバイルデバイスを介して写真やビデオ、音声、コメント機能を送受信することにより、印刷機の現状をより正確に説明できるようにするもの。

モバイルデバイスの映像によってメンテナンス部門の技術者は、印刷機の現状を現地に赴いて見ているのと同様になるので、効果的な指示を迅速かつ直接、ユーザーに出すことができるようになる。

これにより長い説明が不要になり、単純な電話に比べて誤解のリスクも軽減される。

このデジタル技術は、1995年以降に世界中に納入した枚葉オフセット印刷機「Rapida」が持つリモートメンテナンス機能をベースとしている。

 

メンテナンス部門の技術者が送られてくる現場の映像を見ながら、的確な指示を送る

メンテナンス部門の技術者が送られてくる現場の映像を見ながら的確な指示を送る

すでに多くの印刷作業中に発生する現象に関する問題や機械的な問題も、「Visual Press Support」によってリモートで解決できるようになった。

たとえば、大判両面印刷機のユーザーから、反転ユニットで用紙に折り目が付くという現象の報告を受けた際、Koenig&Bauer社の設計エンジニアは「Visual Press Support」を介して折り目が付く用紙と特定の印刷機内の部位を表示するようにユーザーに依頼した結果、グリッパー設定が誤っていることを特定し、問題解決を図った。

また、コーティングプレートの交換が適切に機能しなかったケースでは、「Visual Press Support」でコーティングプレートを目視チェックしたことで、コンソールに間違ったプレートタイプが設定されていることがわかり、問題解決を図った。

 

現在、Koenig&Bauerグループでは、「Visual Press Support」の技術を枚葉オフセット印刷部門以外にも、デジタル印刷機、オフ輪、コーディング、金属印刷などでも活用している。

 

 

 

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