2021年02月26日

コダックジャパン(本社・東京都品川区、藤原浩社長)は、東京ビッグサイトで開催された「TOKYO PACK2021(東京国際包装展)」の会期2日目となる2月25日、同会場内で「コンティニュアスインクジェット技術のパッケージ業界における優位性」と題したセミナーを開講した。

 

このセミナーでは同社の河原一郎上席執行役員デジタルプリンティング営業本部長が、コダックのコンティニュアスインクジェット技術の特性やその優位性を活かしたパッケージ印刷業界におけるさまざまな活用事例を紹介。

さらには、イタリアのフレキソ印刷機メーカーのUteco社と高速コンティニュアスインクジェットを手掛けるコダックのPROSPERラインヘッドとのコラボレーションによる軟包装対応のフルカラーインクジェット印刷機「Uteco Sapphire Evo」の世界初号機を導入している金羊社のグループ会社、㈱ディー・ピー・ツー インターナショナルの牧野泉社長(本社・東京都渋谷区)が、その運用効果を説明した。

 

その大要は次のとおり。

 

河原上席執行役員

河原上席執行役員

コダックではインクジェット印刷技術の開発・提供を52年間にわたって携わっており、▽インクジェットヘッド、▽デジタルフロントエンド(DFE)、▽インク--というインクジェットにまつわるすべての製造・開発を自社で行い、これらを最適化したソリューションを提供している。

 

インクジェット技術は大別すると、コンティニュアス方式とドロップ・オンデマンド方式の2つに分けられる。

当社以外のメーカーはドロップ・オンデマンド方式を採用しており、当社だけがコンティニュアス方式を採用している。

コンティニュアス方式は、インクジェットヘッドのノズルからずっとインクが吐出され続け、印字部ではない部分ではインクが原反に着弾する前に回収される仕組みとなる。

一方のドロップ・オンデマンド方式は印字部のみでインクを吐出する仕組みとなるが、着弾スピードが遅いので原反の搬送速度が速いとその風圧によってインク滴の形状が変わったり、正確な位置にインク滴を落とせないこともあって品質制御が難しい。

したがって、インク滴の着弾精度はコンティニュアス方式に優位性がある。

 

また、コンティニュアス方式はノズルからインクをつねに吐出しているので、ノズル内でインクが乾いてしまう心配がない。

ノズル内でインクが乾いてしまうと、いざ吐出しようとしてもインクが出ないので白抜けが発生してしまい、とくにベタ物が多いパッケージ印刷では大きな問題となる。

コンティニュアス方式の場合はその心配もなく、ノズル詰まりを防ぐためにインクに保湿剤を添加する必要もないので、インクも業界でもっともローコストでランニングコスト面でも優位となる。

さらに、「Uteco Sapphire Evo」用のインクでは、乾燥性の高いクイックドライインクや、肌に触れても大丈夫なパーソナルケアインクも開発されている。

 

牧野社長

牧野社長

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また、㈱金羊社の関連会社でデジタルパッケージングのマーケティング会社であるディー・ピー・ツー インターナショナルの牧野社長は「当社では令和元年11月に“Uteco Sapphire Evo”を導入したが、その前にはUVインクジェット方式、液体トナー方式の2つのデジタル印刷機を採用していた。軟包装へのUVインクジェット印刷はインク膜が厚過ぎるという問題があり、生産性や品質、画像再現性といった諸々の面を総合的に勘案して現在の設備に落ち着いた。肌に触れても大丈夫なパーソナルケアインクを活用して乳児向けのサニタリー製品のパッケージをメーカーとともに開発したり、壁紙・建材の生産といった新たな事業分野の開拓にもつながっている」と採用の効果を述べた。

 

 

 

 

 

 

 

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