2021年02月19日

レディバードクラブ(水上光啓理事長=水上印刷会長、事務局=SCREENグラフィックソリューションズ内)は2月17日午後4時から、「オンライン講演会FutureVisionセミナー」を開き、津田淳子『デザインのひきだし』編集長(グラフィック社)から「『デザインのひきだし』のつくりかた」をテーマにクライアント・デザイナーが求めている印刷物の付加価値、印刷会社への要望などを聴いた。

 

水上光啓理事長

水上光啓理事長

 

開催にあたって水上理事長は次のとおりあいさつし、最先端のフィジカル(印刷)とデジタルとの融合により新しいビジネスモデルを構築しようと呼びかけた。
 
「2月の初めにレディバードクラブ全国大会を催す予定だったが、開催することができなかった。今年度はすべての地区大会も開催することができなかった。すべてコロナのせいである。

わたしたちを取り巻く環境は一変した。悪いことだけではない。テレワーク、遠隔教育、遠隔診療、新しいビジネスモデルが出てきた。新しいビジネスモデルは、デジタル中心の技術のような気がしてならない。

印刷をフィジカルと例えるなら、これからコロナが終焉して、災い転じて福となしていくためには、デジタルだけではなくフィジカルも大切にしていかなければいけない。

2015年にマイクロソフトのビル・ゲイツが、これから先、年間1千万人以上の人が亡くなる災害があるとすると、それは核戦争ではなく、パンデミックによる感染症だといっていた。警鐘を鳴らしてくれていた。

コロナ禍で新しいことがいろいろ出てきた。満員電車、深夜営業、大量のゴミ。東京の一極集中が見直される事態にもなってきている。

一方では、テレワークにより、功罪は別にして家庭で家族との接触が増えた。自然との接触も増えた。経済は成長を続けていかなければいけない。生産性も上げなければいけない。その中心はデジタルになっている。一例をあげれば5Gがある。しかしデジタル一辺倒ではない。印刷、フィジカルも大切にしていかなければいけないと思う。社会が大きく変化するとき、新しい技術が生まれてくる。

グーテンベルグが活版印刷技術を発明したとき、中世ヨーロッパはペストだった。暗黒の時代だった。人口の3分の1が亡くなったといわれる。その結果、聖書を複製する職人がたくさん亡くなってしまい、聖書の複製ができなくなった。そしてグーテンベルグが活版印刷術を発明した。技術の進歩とともに大量に複製されてだれでも読めるようになって、教会一辺倒が大きく変わって、ルターの宗教改革につながったと勉強した。

いまも同じだ。コロナによって大きく社会が変わりつつある。けっしてデジタルだけではない。これから大切なことはデジタルとアナログの融合。これを考えていかなければいけない。一人で、一社でできる問題ではない。業界をあげて真剣にフィジカルの将来を考えていかなければいけない。

幸いわたしたちにはレディバードクラブがある。レディバードクラブで、ともに学んでともに前進していこう。本日のセミナーはフィジカルの最先端のセミナーである。本業であるフィジカルの最先端を活用して、まずフィジカルを強化していただきたい。それからデジタルとの融合をつくっていく。デジタルとフィジカルの融合により、新しいビジネスモデルをつくっていこう」
 
 

団体-関連の記事

PAGE TOP