2020年12月02日

DIC㈱(本社・東京都中央区、猪野薫社長)とDICグラフィックス㈱(本社・東京都中央区、甲斐敏幸社長)は、回収ペットボトルを原料とする軟包装材用ドライラミネート接着剤「ディックドライLX-RPシリーズ」を開発した。

この「ディックドライLX-RPシリーズ」は、一般消費者から回収したペットボトルをケミカルリサイクルにより接着剤の原料とした環境調和型の製品で、主にパーソナルケア製品向けの軟包装材料用途として令和3年7~9月から販売を予定している。

 

プラスチックは高い利便性から多くの用途で利用される一方で、発生する廃プラスチックによる環境負荷が問題視されており、この有効活用が国際的な課題となっている。

海洋プラスチックごみ問題の一因にもなっている廃棄ペットボトルは、炭素循環の観点からエネルギー使用量や二酸化炭素排出を削減する効果のあるリサイクルによる有効活用の取り組みが加速している。

包装資材業界では、リサイクルフィルムの開発など環境対応への取り組みが推進されており、この流れを受けて軟包装材に用いられる接着剤においても同様の取り組みが進められているが、ペットボトルを用いた樹脂は硬く強靭な物性を有するので、柔軟な性質が要求される接着剤への適用は困難とされてきた。

 

そこで同社は、溶剤系ドライラミネート用接着剤の樹脂設計において独自の高分子合成技術により、回収ペットボトルのケミカルリサイクルを行い、接着剤樹脂原料としての適用を可能にした。

さらに、樹脂組成の最適化により溶媒への溶解性と接着物性を両立した接着剤の開発に成功した。

「LX-RPシリーズ」は、回収ペットボトルを製品中に25%含むもので、従来の「LXシリーズ」と同様に軽包装材料や詰替包材にいたるまで、幅広いパッケージに適用することが可能となっている。

 

今後、日本や海外のパーソナルケア製品などの軟包装材料用途として提供を開始し、令和5年度に約1000㌧の販売を目指す。

加えて、回収ペットボトルを原料とする接着剤製品のラインアップを環境に配慮した無溶剤型の接着剤にも拡充し、接着剤製品全体に展開することを予定している。

 

 

 

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