京セラドキュメントソリューションズジャパン㈱(本社・東京都港区、長井孝社長)は、商業印刷向けの高速インクジェットプロダクションプリンター「TASKalfa Pro15000c」の初号機を㈱遊文舎(本社・大阪府大阪市淀川区、木原庸裕社長)に納入することを発表した。
遊文舎は、大学の語学テキストや各種団体の広報誌などの編集・印刷に強みを持つ印刷会社。
遊文舎では近年、300~1000部程度の小ロットの印刷業務が増加していたが、ランニングコストの兼ね合いからそのレンジのジョブはこれまでオフセット印刷で生産していた。
しかし、後加工までのトータルの生産性、刷版や損紙、人件費などのコストを考えると無版方式のデジタル印刷で生産する方が適切だと考えていた。
この課題を解決すべくインクジェット方式のデジタル印刷機導入を検討し、今回の「TASKalfa Pro15000c」導入を決めている。
「TASKalfa Pro15000c」は、A4判毎分150枚の生産性を誇る枚葉インクジェット印刷機で、高速連帳インクジェット機と粉体トナー機の中間となる「未踏の領域」をカバーすることをコンセプトに開発されたモデル。
とくに今回の受注では、高速連帳インクジェット機に比べて初期導入費用や保守費用などが抑えられ、投資回収の早期化の目途が立てやすいことに加え、機械自体の堅牢性、1時間ノンストップで9000枚を印刷できる高生産性、多様な用紙への対応力や印刷品質が評価された。